ミゼル島~大病院の陰謀説~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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見下ろしてくるナギの首に馬は腕を絡ませた。
ナギ「…その気になったか?」
馬の真の意図を知らないナギは嘲笑うかのように囁いた。
馬「…………」
馬は何も喋らずにナギの顔をジッと見つめる。
馬には今の彼は投げやりというか、自嘲気味というか、とにかく彼の本意ではないように感じていた。
馬「……ナギさん、ちょっとだけごめんなさい。」
ナギ「…あ?」
馬『それとクレアさんもごめんなさい…』
と、クレアにも心の中で呟いておいた。
ナギ「……?」
戸惑いの色を見せるナギをそのままに、馬は彼の頭を自分の胸元まで引き寄せ、抱き締めた。
ギュッ…
ナギ「……!」
この状況下で馬の方から抱き付いてくるとは思ってもみなかったナギは驚いた。
しかし、彼女の柔らかい胸と、甘い匂いに包まれるととても心地好くなり、されるがままになってしまった。
馬「ねぇ、ナギさん、」
馬はナギに語りかけながら彼の頭を優しく撫でる。
ナギ「…………」
ナギは黙って身を委ねている。
馬「……私、ここで初めてしちゃうのは嫌だなー…なんて。」
ナギを傷付けないように、馬はわざと明るく話している。
ナギ「……………」
馬の言葉を受けてもナギは黙っていたが、彼女を暴こうとする欲も収まってきた。
馬「…私、ナギさんのことが大事ですよ?それはもう、自分が死んでもナギさんを守る自信があるくらい!」
馬の言葉からは嘘が感じられない。
現に彼女はナギを抱えたまま無人島まで泳ぎきり、ナギの食糧を調達するために海に潜り続けて現在の肺炎に至るのだから。
ナギ「…………」
ナギは馬に抱き締められたまま動けなくなってしまった。
馬「私は大事なナギさんに幸せになって欲しいから、優しくて美人なクレアさんと結ばれて欲しかったんですよ。」
ナギ「……なんで……そうなる?」
顔を上げたナギは切なく消え入りそうな声で尋ねた。
『俺は芯が強くて可憐な馬の方が…』という本心も言いたかったが、どうしてもそこまでは言えなかった。
馬「素敵なナギさんには素敵な人が似合います!って本気で思ったんですよね……でも無関係の私がでしゃばってすみませんでした。」
ナギ「……………」
ナギからすれば無人島生活を通して馬と抜群の信頼関係が結べたはずなのに、クレアが出現してからというもの、急に馬から拒絶され、軽蔑されたように感じて非常に気に触った。
その結果、ナギはこの感情を上手く対処出来ずに馬に実力行使で訴えるという暴挙に出てしまったのだ。
口下手かつ、無骨な彼の性格が裏目に出た形となった。
馬「ナギさんはクレアさんと復縁する気は無いんですね?」
馬は真剣な眼差しでナギに尋ねた。
彼女が『川流し』の刑に処されるかどうかの重要な質問でもある。
ナギ「あぁ、無い。」
ナギは迷うことなく答えた。
馬『うぅ…クレアさん、撃沈かぁ…』
推していたクレアの事を思うと胸が痛んでしまうが、もう一方のナギが嫌だと言えばそこまでだ。
考えを改めた馬は無意識にナギの頭を撫でながら話す。
馬「わかりました、私からはこれ以上言いません。
けど、クレアさんとはちゃんと話し合ってくださいね。
健気にナギさんを待っていたクレアさんに素っ気なくするのは間違ってますぞー!」
ナギ「……わかった。」
ナギの心に馬の言葉が沁みいったのか、素直に頷くことが出来た。
もしくは、馬の方から抱き締められていることで、荒んでいた心が満たされたのかもしれない。
すっかり毒牙を抜かれたナギは馬を無理に抱こうという気持ちは既に無くなっていた。
そして最後は馬の、
馬「あゎゎゎ、冷静になって考えると、私は偉そうにどの目線で語ってるんですかね!?
もうやけくそだっっ、恋愛マスターって呼んでください! 経験人数ゼロなんですけどっっ!!」
という自虐ネタで締められた。