おにいちゃんといっしょ~プチタイムスリップ~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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チビ馬は考えた末に、
馬「……わたしもおにいちゃんといっしょが良い。」
と、答えた。
ナギ「………わかった。」
こんな子どもが1人増えたところでシリウス海賊団の負担は変わらないだろう。
ナギはチビ馬を連れて海に出ることに決めた。
酷い扱いを受けている彼女だから、例え居なくなったとしても家の者は騒いだりしないだろうし…そう考えると益々チビ馬が憐れに思えて、ナギは反射的に頭を撫でていた。
夜もとっくに更けた頃、遊具の屋根付きスペースでナギはチビ馬と座って星を眺めていた。
ナギ「……俺が乗ってる船にはな、1人だけ女がいる。」
馬「……うん。」
ナギ「……そいつはかなり変わっているが子どもには優しい。
きっとお前にも良くしてくれる。」
馬「おにいちゃんの恋人…?」
ナギ「……お前、小さいのによくそんなの知ってんな。」
馬「…あっ、えっと……おかあさんとおねえちゃんに…恋人いっぱいいるから……」
ナギ「………あー…」
そういうことか、とナギは察した。
馬「…ご、ごめんなさい……わたし、変なこと言って……でも、おにいちゃんと…おにいちゃんの恋人さんとの…子どもになりたいなって……」
ナギ「…………」
ナギはチビ馬の言いたいことを理解した、かつての自分も望んだことがあったから……
ナギ「そいつと俺は恋人じゃねぇけど……まぁ、頼んだら子どもにしてくれるんじゃねぇか?」
フッと笑いながら答えてやった。
実際に件のルームメイトならアッサリと小さな子どもを擁護してくれそうである。
馬「………」
チビ馬は騒ぎはしないものの、とても嬉しそうに微笑んだ。
しばらくしてチビ馬がウトウトしだした。
子どもが寝るべき時間はとうに過ぎていた。
馬「……ごめんなさい、」
眠気に耐えて起きておこうとする彼女に、
ナギ「……気にすんな、寝てろ。」
ナギは自分の膝を枕として貸してやった。
馬「……おにいちゃん、いなくならない?」
ナギ「………あぁ、一緒に海に行くんだろ?
明日は早くから出発する、だからもう寝ろ。」
馬「………わかった…」
チビ馬は僅かに笑いながら目を閉じた。
ナギ「…………」
彼女の寝息を聞いてからナギも座ったまま目を閉じた……
……………………………
ナギが目を開けると…そこは見知らぬ場所だった。
ナギ「……………?」
ぼーっとした頭で何か大切な事を思い出そうとしたが、全く思い出せなかった。
(無人島編その1、7頁より)
長い………長い夢を見ていた気がする……
ナギが目を覚ました瞬間にすぐ傍にいた馬は意識を失い、そのままナギの身体の上に倒れ込んできた。
ナギは意識を朦朧とさせながらも、彼女を反射的に抱き止めた。
ナギ「………………」
未だボーッとする頭を必死に働かせる。
大ダコに捕まった後、海に放り投げ出されて……あぁ、助かったのか。
まず思い出した事がそれだった。
ナギ『俺は泳げないはずなのにどうして助かった…?』
まだナギの頭は正常に働いていない。
抱き締める馬の身体が異様に冷たく、何も衣服を身に付けていないことに気が付いた。
その後、ナギは気を失った馬の対応に追われ、自分が見ていた夢のような過去のヴィジョンはすっかり忘れてしまう。
どれだけ印象に残った夢でも、時が経てば薄れてしまうのが人間というもので…
おにいちゃんといっしょに海に行く…
小さな馬と交わした約束も、記憶の彼方へと消え去ってしまった。