ほぼ無人島~脱出SOS!~(その5)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
馬が魚をかじっている間もナギは彼女の左手を握り続けていた。
馬『ホントどうしたんだろ…遭難して4日目だからそろそろ人恋しくなったのかな。
そうだ、ナギさんに人形を作ってあげよう!』
馬はそんな彼を軽く受け止めていた。
その時、
バサバサバサバサ………
少し離れた森林から鳥達が一斉に飛び立った。
ゾクッッッ!
途端に馬に悪寒が走る。
馬「ナギさん、」
ナギ「……どうした。」
ナギは馬の異変にすぐに気が付いた。
馬「熊って鼻が利きますか?」
ナギ「あぁ。」
馬「木には上ってきますか?」
ナギ「上るやつもいる。」
馬「熊がここに来そうです。」
ナギ「…お前の勘か?」
馬「勘です!」
馬の危険を感じ取る能力は必中で、それはナギも心得ている。
どう動くのが最善か、ナギは冷静に周囲の状況を見渡した。
ナギ「………海だ、海なら匂いも消せるし音も誤魔化せる。」
馬「わかりました!」
ナギの意見を聞き、馬は素早く荷物を纏め始めた。
ナギ「……………」
海まで熊は追って来れない、やはりこれが最善の策だろう。
しかし、一番ネックなのが自分が泳げないことだった。
海に入ることを考えるとかなり気が滅入る。
鬱々としているナギに気が付いた馬は、
馬「ナギさん、大丈夫!ちゃんとヒヨコも連れていきましょうね!!
海では私がナギさんとヒヨコをお守りしますから。」
と、励ましの声を掛けた。
ナギ「あぁ…」
こいつはまだ俺がヒヨコ好きだと勘違いしてるのか…
と、緊迫した空気の中、ナギは漠然とそんなことを考えていた。
……………………………
森と浜を繋ぐ道から黒い大きな獣が這ってやって来る様子が遠目に見えた。
その獣は何かの匂いを嗅ぎながら、ゆっくりと進んでいる。
馬達が座っていた焚き火にも近付き、匂いを嗅ぐ。
焼き魚に興味を示す素振りはしたものの、結局は素通りした。
そして、熊が魚よりも強く反応を示した物、それは……
馬「……私の方かぁ~。」
馬は小さく呟いた。
熊が反応したものは馬のシャツだった。
熊は馬のシャツをビリビリに引き裂き、その後何も起こらないことを確認した後、彼女が食していた方の焼き魚を咥えて去っていった。
……………………………
ナギ「……よくそれで泳げるな。」
熊の姿が見えなくなってから、ナギは言葉を発した。
馬「古式泳法ですよ!重たい鎧を着たまま泳げちゃうヤマト武士の技です!」
馬は努めて真面目に答えている。
その彼女の頭には自分達の荷物が一纏めにされていた。
頭でっかちな状態で器用にバランスをとりながら馬は海で立ち泳ぎをしているのだ。
ナギ「……今度そのやり方を教えてくれ。」
泳げないナギは、ギリギリ足の届く場所でヒヨコの籠を片手に持ちながら海の中で立っていた。
そして熊が完全にいなくなったと判断した彼は陸に向かって歩き出した。
馬「フフフ、ナギちゃん。おじさんが手取り足取り、さらには尻も取りながら懇切丁寧に教えてあげるからね〜。」
セクハラ発言をする馬はシャカシャカと横泳ぎをしながら、歩いているナギにスイーッと近付いていき……背後から思いっきり絡みつくセクハラ行為を繰り出した。
ナギ「うゎっ、やめろ!!」
馬「いいじゃないか、ナギちゃん。君のお尻は最高、ギャンッッッ!」
水中で余裕のないナギからの教育的指導を頂戴した。
馬「ナギちゃんひでぇや……」
ナギ「……アホ。」
再び上陸した2人と1羽。
ナギは早速熊の痕跡を確認しに行った。
砂浜に残った熊の足跡からして、相当大きな体躯をしているのがわかる。
馬「可哀想な私のTシャツぅ~…」
下着姿の馬は熊に引き裂かれた衣服を見て嘆いている。
ナギ「……ほら、これを着ろ。」
ダメになってしまったTシャツの代わりに、ナギは自分のシャツを差し出した。
馬「ウッヒョー!このシャツには何度もお世話になっております♪
ナギさん、いっちょお願いしますっ!」
ナギ「…………」
少し頭を下げて待っている馬の要望を察したナギは彼女の頭に勢い良くシャツを被せた。
馬「よいしょおぉぉっっ!!」
掛け声と共に馬は素早く袖から両手を出し、
馬「ほいっ!!」
その場で体をねじって一回転した。
すると、手を使わずとも、回転した反動でシャツの裾がストンと臀部まで下りてきた。
最後にポーズをキメながら、
馬「フフフ、ナギさん!いつも通りカッコよく着こなせましたよ!!」
と、ナギに報告した。
いつもって………そんな着方初めて見たぞ、という感想を抱くナギだが、
ナギ「………良かったな。」
面倒なので流しておいた。
馬「熊は、私とナギさん、どっちに興味があるか気になりませんか?
実験するためにも私達のシャツをここに置いときましょう。」
熊から逃げる時に、そう提案したのは馬だった。
確かに、梅からは島の南側には滅多に熊は来ないであろうと言われていた。
それにも関わらず、わざわざやって来る理由がナギにはわからなかった。
ナギのシャツと馬のTシャツ、ついでにヒヨコを置いていた毛布を並べてから身を隠した。
熊が興味を示す物はどれなのか…
その結果、
馬「……私の方かぁ~。」
馬狙いだということが判明したのだった。
熊は一度、人の味を覚えるとずっとそればかり狙う習性があるという。
以前あの巨大熊は、人間の女を……つまりはそういうことなのだろう。
ナギ「……ここで大人しく待つのも危険ってことか。」
馬をターゲットに決めた熊が島の南側まで現れた事で、もう一度梅に会って対策を取らなければならなくなった。
(その6へ続く、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
次で『無人島編』が終わります!
ナギさん1人で熊と戦わせるのはあまりにも危険なので今回は逃げてもらいました。
:(´・ω・)ω・`):
:/⌒ つ⊂⌒ヽ:
熊は真剣に怖いです。
馬ときどき魔王 管理人より。
(※と、2014年度の管理人が申しておりました!)