ほぼ無人島~脱出SOS!~(その5)
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馬「……!!」
馬はハッと目を覚ました。
すぐに自分の手を見ると、ヒヨコを包んだままの形で固まっている掌があるだけで、そこにヒヨコの姿は無かった。
馬『おヒヨはいづこ!?』
慌てて周囲を見渡すと…
ピヨピヨピヨピヨ……
当のヒヨコは徹夜で火の番をしていたナギの周りを徘徊していた。
馬「おはよーございます奥様。あらまぁすみませんね、家のヒヨコがお宅にお邪魔して…」
オホホと笑いながらナギの横に座った。
ナギ「………あ、あぁ。」
今日のナギ奥様はどことなくよそよそしい。
馬「まぁ奥様、どうなさったの?もしかしてご主人が禁断の愛に走ってしまったのかしら………って、本当にどうしたんですか。」
驚く馬の目線の先には奥様もとい、ナギの手に繋がれた自分の手があった。
馬「……な、何ですか?ドッキリ??」
言動はよそよそしいのに行動は親密にしてくる彼の態度に困惑してしまう。
馬「………???」
馬がわけもわからずナギを見つめ続けていると、反対の手でグィと押されて顔の向きを強制的に変えられた。
ナギ「………見るな。」
理由もわからずに注意をされるととても理不尽に感じてしまう。
馬「えぇ〜…!?」
最近はナギに受け入れられている傾向にあったのに、何故急に拒絶態勢になってしまったのか?
それなのに、手は繋がれたまま……
自分が眠っている合間にこのあべこべな態度になってしまったナギには一体どんな心境変化があったのか。
馬『もしかして…!!』
馬は1つの答えに辿り着いた。
馬「わかりました!!ナギさんってヒヨコフェチなんですね♪
思う存分、ヒヨコの残り香のある私の掌を愛でてください!
そして、昨晩は何かわからないけどやらかしてしまってすみませんでした!!」
ナギ「はぁ?」
朝から突拍子もない事を言う馬に、今度はナギが困惑する。
とにかく、何故その答えに行き着いたのか1つずつ紐解いていく事にした。
ナギ「………ヒヨコのくだりを説明してみろ。」
馬「えっと、ナギさんは焚き火をしながらヒヨコを侍らせるくらいヒヨコが大好きなんですよね?
だからヒヨコの名残のある私の手を繋ぎたいんだなーって気付きました♪」
ナギ「………次。なんで謝った?」
馬「いやー、恥ずかしながら、昨晩ナギさんが戻ってきてからの記憶があまり無いんですよ。
寝惚けてる時に嫌われるようなことをやっちまったんじゃないかと思いまして。
だから私に見られるのも嫌になったんですよね?」
……その逆だけどな。
と、ナギは口には出さずに心の中だけで否定した。
少しずつ馬から聞き出して、彼女の言いたいことは何となく理解できた。
ナギ「……別に嫌になったわけじゃねぇから気にするな、俺がこうしたいだけだ。」
馬「………はぁ、そうですか。
そんなにヒヨコに触れていたいヒヨコマニアの気持ちはわからないっす!」
ナギ「…………もうそれで良い。」
ナギは説明することを諦めた。
馬「あ…、洗濯、」
ナギ「絶対にお前一人で行くなよ。熊に殺られる。」
馬「同じ熊でもパンダかもしれませんよ?」
ナギ「3メートル半を越える熊だそうだ。」
馬「おぉ!ナギさん2人分に昇格……って、どうして知ってるんです?」
ナギ「……昨晩、お前の養父に会った。」
馬「えぇぇっっ!?!?アワアワアワアワアワアワアワアワ……… 梅さん、変なこと言ってませんでした?SMネタとか…」
ナギ「別に普通だったが……何だよSMネタって。」
馬「梅さんは私の子どもに女王様と下僕系の名前を付けようとしてるんです。」
ナギ「………それは悲惨だな。」
焚き火はパチパチと爆ぜる音を鳴らしている。
ナギは焚き火に焼べている魚の串焼きを馬に渡した。
馬「ありがとうございます!
いやぁ、飲食に事欠かないナギさんって本当に無人島マスターですね。 また一緒に遭難しましょ〜♪」
馬は明るくニカッと笑った。
これはこれでとても可愛らしいのだが、やはり昨日のあの一瞬をもう一度見てみたい。
ナギ「……昨日、寝惚けながら同じ事言ってたぞ。」
馬「あら、それは失礼しました!
こんな時に言うのは不謹慎なんですけど、ナギさんとキャンプしているような感覚で凄く楽しいんですよね。
だから、今度は皆でキャンプしませんか?」
ナギ「……それは、」
ナギは馬の提案に難色を示した。
ナギ「……俺が人数分の食料を全部調達するハメになるだろ。」
馬「あ、確かにそうなりそう…その時は私も手伝いますよ。」
ナギ「……お前は道に迷うだろ、そうなると探しに行くのもまた俺だ。」
馬「なるほど!それも否定出来ませんね。」
ナギ「……だろ。 俺が疲れるだけのキャンプはしたくねぇんだよ。」
馬「………そっか。じゃあナギさんとのキャンプはこれが最後なんですね。
よし、最後のキャンプを思いっきり満喫するためにも大きなキャンプファイヤーを、」
ナギ「………ちょっと待て。」
馬「あ、火気厳禁でした?」
ナギ「そうじゃなくて、何で最後になるんだよ。」
馬「ナギさん、疲れるキャンプは嫌なんでしょう? なので今日で最後に、」
ナギ「大人数のキャンプが嫌なだけだ。
馬と2人だけなら……まあ、何とかなるだろ。」
馬「えっっ!良いんですか!?またこんな感じでのキャンプ!!」
ナギ「……あぁ。」
ナギは笑って答えた。
馬「ヒャッハーーー!! 嬉しいです、いつか2人で山籠りしましょうね!!
…………でも滝に打たれる系のアトラクションは無しにしてくださいね…」
歓喜から一転してガクガクと震えながら馬は懇願した。
そんな彼女の様子を見て、ナギは梅が話していた内容を思い出した。
ナギ『あのおっさん……荒治療が完全にトラウマになってるじゃねぇか。』