ほぼ無人島~脱出SOS!~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「あぁぁぁぁあ!申し訳ないっっ!ガガガガガ…」
ナギ「……舌噛むから黙っとけ。」
馬「ありがとう、ジャングルの王者!!」
ナギ「誰がだ!」
馬「ひぃっっ!!」
鬼の王者ナギに対する恐怖心からか、馬は彼にしがみつく腕に力を込めた。
現在の状況を説明すると、馬を背負ったナギが凄い早さで山道を下っているところである。
さすがに急な斜面では一旦下ろすが、なだらかな斜面に戻ると必ず背負い直してくれた。
確かに、体調が万全ではない馬が下るよりも、彼女を背負った状態のナギが下る方が遥かに早い。
馬「ナギさんストップ!」
ナギ「どうした?」
馬「そこにトラップはっけ〜ん!」
馬が指を差した方向の地面を見てみると、虫が集っていた。
どうやらトラバサミが仕掛けられていて、そのために置かれた生肉に虫が集っているようだった。
ナギ『こんなデカイ罠で何を捕まえる気なんだ? やはりあの爪痕の主用なのか…』
人工の罠を見て、やはりここには仙人ではない、自分達以外の人間がいるとナギは確信した。
深夜の爆発音と、このトラップの様子からして戦い慣れている人間…しかもどういうわけか、馬と接触をしては彼女に物資を提供している人間がこの島のどこかにいる。
ナギ『戻ったら全部説明してもらわねぇとな。』
危険な獣の情報を得るためにも、一度馬にはきちんと話をしてもらわなければならない。
……………………………
ナギの尽力のおかげで馬が往路にかかった半分の時間でベースに戻ってくることが出来た。
馬「んっしょ。 ナギさんありがとうございました!」
ナギ「……もう寒くないか?」
尋ねられた馬はナギの腰に手を回し、そのままガシッと抱き付いた。
馬「ウヒヒヒ……ナギさんの人間暖炉のおかげで私は身も心もホッカホカでっせ〜。」
思いっきりニヤつきながらナギの身体に自分の頭をグリグリと擦りつける。
ナギ「……………」
馬「………あれ?」
違和感を感じた馬は顔を上げた。
ナギ「……どうした?」
馬「ナギさんが………触れる者(馬だけだが)全てを傷付けるナイフのようなナギさんが、抵抗しない……」
ナギ「はぁ?」
馬「ようやく反抗期が終わったのね!長過ぎる反抗期が終わって、母ちゃんは嬉しい!!」
ナギ「……アホ言ってねぇでヒヨコ見てこい。俺は夕飯の用意をする。」
馬「そうだった!」
馬はナギから離れ、すぐさまヒヨコの元に駆けていった。
確かに馬と出会った頃はセクハラとも言える彼女のスキンシップに辟易としていた。
しかし、シャハイ島で馬に避けられた時は何とも言えない気持ちになり、それ以降は抵抗する素振りはするものの、彼女の好きにさせている。
そして、今の心境はと言うと、馬が自分に触れて来ないと逆に物足りなく感じてしまう程になっている…ナギは気付いてはいないが、完全に馬色に染め上げられているのだ。
馬「もう眠いよねぇ。でもお食べ。」
馬は小さめのミミズを選び、眠そうに目を閉じているヒヨコの口元まで運んだ。
餌の感触で覚醒したヒヨコは、パクッと喰い付いた。
馬「オホホホー!可愛い!!可愛い過ぎるっっ!」
自分の手から餌を食べるヒヨコが非常に愛らしい。
馬はニヤニヤしながら餌付けを続ける。
馬「オホホホー、良い食べっぷり♪」
オホホホと奇妙な声で悶える馬を見て、彼女の方がよほど面白い珍獣だとナギには思えた。
ナギ「……女ってミミズとか触れねぇんじゃ無いのか?」
馬「!!」
馬は驚愕の表情でナギを見つめている。
そして、
馬「イヤーン、ミミズこわぁぁい♪」
と、取って付けたような甲高い声を出した。
ナギ「今まで思いっきり掴んでただろ。」
珍しくナギが笑う。
馬「いやー、ナギさんに男と勘違いされてるんじゃないかなと思いまして。」
ナギ「………いや、触った感じ、お前は確実に女だった。」
馬「…ヒィッッ!ナギさんは今、破廉恥な事を想像してますね!」
ナギ「なっ…」
何でそうなるんだ、とナギが言う前に馬の理論が展開していく。
馬「私の全てを知られたからにはナギさんには責任を取ってもらわなければなりません!!」
ナギ「……?」
まさか嫁にでもしろとか言い出すのではないだろうか。
馬「責任を取ってもらう暁には、私とヒヨコの生命の存続を最優先にしていただきたい!」
ナギ「……は?」
馬「具体的に言うと、私にはお菓子!ヒヨコには野菜の葉くずを要求します!!」
ナギ「……つまり養えってことか。」
馬「イェース。食に関する保障をお願いシタイデース。」
ナギ「そんなのいつもしてるじゃねぇか。」
馬「えぇ。だから今後もよろしくお願いしますってことですよ。」
ナギ「……………わかった。」
変な流れで改めて今後の付き合いをよろしくと言われたナギだった。
馬がしてくる頼み事は、いつも些細なものである。
ナギ『……女ってもっとワガママな事を言う生き物じゃなかったか?』
ナギはそんな疑問を言葉には出さずに心の中で思い浮かべていた。