ほぼ無人島~脱出SOS!~(その3)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬『見事に無防備な魚ばっかりだなぁ…』
やはり付近を泳ぐ魚は人を全く警戒していない。
こんな間近で魚が泳ぐ姿を見られるなんて、何度も海に潜っていた馬ですら初めての経験だった。
馬『よーし、あの魚ならいけそう…』
馬が収獲する魚を狙い定めている時、視界の端に黒くて揺れる何かが見えた。
馬『………っっっ!!!』
馬は心臓が飛び出しそうになるくらい驚き、思わず取り乱した。
昔見てしまった『アレ』に見えたのだ。
反射的にその黒いものを見ると……
馬『ワカメ!!』
馬を驚かせた正体はワカメだった。
ホッと息を吐いた馬は、問題児でもあるこのワカメを手に取った。
馬『ここはヤマトの海じゃないから、アレもいない、大丈夫!』
そう自分に言い聞かせる馬だったが、それでもまだ心臓は過剰に高鳴ったままだった。
……………………………
馬が何か黒いものを抱えてナギの元へとやって来た。
ナギ『……何か持ってるな…海藻か?』
ナギは海藻を食べるヤマト人の風習に驚かされた過去があるが、今ではすっかり慣れてしまった。
また馬は海藻を食べるつもりで持ってきたのだろう。
しかし、当の彼女の顔は酷く青ざめており、さらに、何かに怯えているようにも見えた。
シリウス号に乗船している時と違い、ここに漂着してから時折馬の様子がおかしくなる。
昨日の夜の…情事の時も馬は途中から心ここにあらずといった様子で、口では大丈夫と言うが明らかに無理をしている気がする。
身体が本調子ではないのもあるだろうが、それだけでは無さそうな馬のことが心配だった。
ナギ「………どうした?」
ナギは馬から海藻を受け取りながら尋ねた。
馬「ナギさんが恋しくなっちゃいました!」
真っ青な顔をして、それでも努めて明るく話す彼女の様子は実に痛々しい。
無理をするなと言葉で言ってもきっと馬は聞きはしないだろう。
アホな癖に変に頑固なところがあるから厄介だ。
ナギ「……そうか、とりあえず隣に座っとけ。」
馬「はーい。」
ナギが釣りをする横でしばらく並んで座っていた馬だが、彼女は一向に動こうとはしなかった。
釣りの方はと言うと、入れ食い状態でかなりの数の魚が釣れた。
もう食糧の心配はしなくて良いだろう。
食糧難が去った後は馬と向き合わなければいけない。
ナギ「……さっきから様子が変だぞ、どうした?」
馬「………あの……ナギさんはお化けとかを信じます?」
ナギ「んなもんいるわけねぇだろ。」
ナギは即答した。
馬「………ですよねー。」
ナギ「…と、言いたいところだが、最近お前といると何でもアリな気がしてきた。」
現に先程の仙人発言もナギは信じてしまっている。
馬「何ですか、それ。」
180度態度の変わったナギの言葉を聞き、馬は微かに笑う。
ナギ「……お前がいるって言うんならいるんじゃねぇの?」
馬「え…信じてくれるんですか?」
ナギ「……馬の言うことだったらな。」
馬「……やだ……ナギさん、スッゴくカッコいいセリフですね。 よっ!イケメン!男前!!この色魔!!」
ナギ「………最後のは褒めてねぇだろ。」
馬からろくでもない言い掛かりをつけられたが、場の空気はとても和やかだ。