ほぼ無人島~脱出SOS!~(その3)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「カメノテ、バイ、フジツボ、サザエ………そしてアワビです!
ヤマト産じゃ無いけど、見た目が同じだからきっと味も一緒だと思います!!」
馬は収獲した貝を得意顔でナギに披露した。
ナギ「……すげぇ。」
ナギは素直に感心した。
あのアホな馬がここまで貝類に詳しくて、さらには素潜りで獲ることが出来るなんて…
過去に海の仕事をしていたという話は本当なのだと認識させられた。
馬「潜ってみたら結構豊富にいました! 次は砂面を掘ってみて二枚貝を狙いますね!」
目を輝かせながら語る馬は、ナギに褒められた事が嬉しかったのだろう、もっと役に立ちたいという一心で、この後も素潜りを続けると言う。
ナギ「……身体は良いのか?」
馬「はい!」
馬は嘘をついた。
まだ重度の筋肉痛の症状は続いていたが、ただ寝ているよりもナギのために動いている方が気分が落ち着くのだ。
馬「そうだナギさん、モリと釣竿を作りませんか?」
ナギ「……!」
ナギは釣りという言葉に反応した。
釣竿があれば、泳げなくても魚を獲ることが可能ではないか。
早速釣竿を2人で協力して作ることにした。
馬「私のベルトの金具を使って針にしましょう!」
馬は惜し気もなくベルトを差し出し、ナギはそれを受け取った。
ナギ「……そういや竹みたいな木も生えてたな。」
馬「じゃあ、ナギさんは竹(仮)の調達をお願いします!私は木のツルを探してきます!!」
2人は遭難中の身であるが、こうして積極的に協力して活動していると、不安感よりも好奇心の方が優っていく。
ナギに至っては山暮らしの頃の、年の近い仲間内でバカな事をして遊んでいた思い出まで蘇っていた。
ナギ『馬といると童心に返れるな…』
やはり遭難生活において、馬と一緒で良かったと改めて感じた。
ナギが手頃な竹を割って戻ると、
ナギ「…………………………何があった?」
馬「………うぅ。まぁ、簡単に言えばこの島にいる仙人にもらいました。」
馬の手にはバケツいっぱいのミミズと、ピアノ線の束まで持っていた。
正確には颯爽と現れた梅により贈呈されたものなのだが、説明が面倒だったので馬は仙人説を挙げて誤魔化した。
ナギ『仙人…?』
と、ナギは胡散臭く思ったが、馬のことだからあり得る話だな、と、あっさり受け入れてしまった。
ナギは器用に鎌を使って竹を割っている。
馬「おぉ~!手慣れてらっしゃる!さっすがナギさん!!よっ!!巨匠!!」
ナギ「…………」
大袈裟な馬は一先ず放っておいて、ナギは割った竹を馬のベルトを利用してヤスリの如く切削する。
馬「なるほど、ただ割るだけじゃなくて仕上げに研くんですね!さすが巨匠!!世界が誇る巧みの業!!」
ナギ「……………」
先程から聞こえてくる過大評価に、こいつは自分をバカにしているのかと、馬の顔を一瞥した。
しかし、ナギと目が合った馬は、
馬「次はどんな業を駆使するんです!?」
と、曇りなき眼をしながら心を躍らせている様子だった。
ナギ『……あぁ、こいつは悪意の無いアホだった。』
馬のアホさ、もとい純真さを思い出し、ナギは次の作業へと移る。
……………………………
馬「ナギさんすっげぇや!!ありがとうございまーーーす!!」
ナギは釣竿を作るついでに、細めの竹の先にフルーツナイフを固定した簡易モリも作って馬に手渡した。
馬「私、これと身体を使ってナギさんの日々の生活を支えていきますね!!」
ナギ「……人をヒモみてぇに言うな。」
ナギは馬の頭にポンッと手を置いた。
以前なら間違いなく教育的指導が入るシーンだが、ナギは馬に対してかなり優しく接するようになっていた。
ナギ本人は全く気付いていないが。
ナギ「……俺は横で釣ってるから、くれぐれも無理はするなよ。」
馬「わかりました、巨匠!!」
まだまだ竹職人ネタを引きずる馬だった。
……………………………
ザブンッッッ!!!
馬は再度海へと潜った。
先程潜った時は岩辺付近で貝を探していたが、今度は浅瀬の砂面を中心に探すことにした。
馬『この辺りっぽい…』
馬は手にしたフォークで軽く砂面を掘ってみると、すぐに食べられそうな二枚貝が出てきた。
馬『おぉ!楽勝だ。』
勝利を確信した馬はせっせと貝を収獲していく。
馬「よし、上陸〜!」
短時間で胸当てと、手にしたナギのバンダナが貝でいっぱいになったので、馬は一旦陸に上がった。
ナギの方を見てみると、ミミズを釣り餌にしてちゃんと魚が釣れている様子が窺えた。
そんな彼のすぐ隣では、昼間にも関わらず焚き火が燃え盛っており、
馬『あっ、のろし!!』
と、すぐに馬は焚き火の意図を理解した。
馬『ナギさんはあっという間に火を起こせてホント凄いなぁ……私も口から火を吹くだけじゃなくて、起こせるようにもならないと!』
馬の中で今後の課題が見つかった。
馬『さて、次は私も魚を狙おう!』
馬はモリを手にして再び潜りにいった。