ほぼ無人島~脱出SOS!~(その3)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
馬が次に目を覚ますと辺りは白んでおり、もう夜明けが近いようだった。
気付かない内に眠っていた馬は急いで身を起こし、寝惚けた頭で周囲を窺った。
馬『しまった、あのまま寝ちゃったのか…』
ナギ「………起きたか?」
馬「え!?ナギ様がこんな間近に?!」
非常に近い距離からナギが話し掛けてきたので驚いてしまった。
どうやら彼の膝を借りて眠っていたらしい。
馬「もしや、私はあなた様のお御足を枕にして眠ってしまったのでは……?」
ナギ「……そんなことよりうなされてたぞ。大丈夫か?」
ナギの答え無き答えに、馬は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
馬「大丈夫です!!それよりナギさんの脚は痺れてないですか!?」
ナギ「……気にすんな。」
ナギは優しく馬の頭に手を乗せた。
馬「すみませんっっ、私ときたら島に着いてから寝てばっかりで。 昨日もその、」
ナギ「……謝んな。お前謝ってばっかだぞ?いつものふてぶてしい態度はどうした。」
馬「ぐっっ、確かに…すみません、あ!」
また謝ってしまった。
ナギ「……………」
馬「ぐぐ…………」
汚名を返上するためにも馬は気合いを入れ直すことにした。
馬「っしゃぁ!」
パシンッと自分の両手で頬を打つ。
ナギ「……おい、」
馬「ナギさん、私は昨日より動けるようになってます!!食糧調達に行ってきますね!!!」
ナギ「……は?」
馬の怪我と体調不良は一朝一夕で完治するはずが無いのに。
馬がうだうだと悩んでしまうのは疲れが取れていないせいでもある。
ナギは馬に大人しく休んでいて欲しいだけなのだが、どうしてこうも極端な事をしようとするのか。
無謀な事を言う馬に呆れつつも、ナギは止めてやる。
ナギ「……お前は女だから体力が無いのは当然だろ。そんな無理はしなくていい。」
馬「わかりました!!」
馬はナギの言葉に頷き、乾いた衣服を手に取る。
ついでに持参道具の1つでもあるフォークも手に取った。
馬「ナギさんは寝ていてくださいね!」
全然ナギの言葉をわかっていなかった馬はグッと親指を付き出しOKサインを出した後、海の方へと一気に駆け出した。
ナギ「馬っっ!」
不意を突かれたせいで、ナギは彼女を止めきることが出来なかった。
慌てて焚き火の火を消してから彼女の後を追いかける。
馬「よっ……!!!」
フォークを片手に馬は水面に飛び込んだ。
ザブンッッ………!!
馬『こうやって貝を獲るために潜水したのは何年ぶりかな…』
馬は昔、海の怪物を目撃した事がある。
その怪物を目撃した者の潜水は、当時住んでいた村の掟で禁忌とされていたので、それ以来の潜水となる。
馬『とにかくナギさんのために何か獲らなくちゃ…』
今の彼女には禁忌を犯してしまうという畏怖の感情は無く、ナギの役に立ちたいという想いだけで海に入っている。
馬『おぉ〜、大漁!!』
人の手が入っていない海だからか、岩場付近では貝類が豊富に生息しており、フォークを使って器用に貝を剥いでいく。
水中を泳ぐ魚も人間の存在を知らないのだろう、全く警戒をせずに彼女のすぐ横を泳いでいる。
これなら手作りのモリを作れば楽に魚を調達する事が出来るだろう。
馬『一回上がって貝を置いてこよう。』
馬は浮上した。
ザバッッ!!
馬「…ぷはっっ!!」
馬が海面から顔を出すと、浜辺の方でナギの姿を見つけた。
馬「あ!ナギさーん!!」
ナギ「ナギさんじゃねぇっっ。戻ってこい!!」
馬『うぇぇ?ナギさんご立腹?………何故!?』
馬にはまだまだナギの男心はわからないのだ。
馬「ナギさーーん!私、今パンツ穿いて無いから向こう向いててくだーーい!!」
ナギ「………!」
一瞬驚いた顔をしたナギはすぐに後ろを向いた。
ナギの反応は純情な乙女のようである。
一方おっさん系の馬はと言うと、
馬「はいはい、ちょっと待ちなされよ…」
と、ジャラジャラジャラジャラ…と、胸当ての中から貝を取り出してから脱いでおいたシャツで身体を拭き、パンツを穿いた。
馬「はい、パンツ穿きましたよ。」
ナギ「………お前は……………………何だよ、その格好。」
説教をしようとしたナギは馬のあまりにもな装いを見たせいで出鼻をくじかれてしまった。
馬は胸当てとパンツだけの破廉恥な装いだったからだ。
馬「あ、はい。後でまた潜ろうと思ってまして、面倒だからそのままです。」
ナギは自分の白いシャツを脱いで馬に被せた。
馬「ナギさんの生シャツ……ありがとうございます!」
青空の下、嬉しそうに笑う馬が可愛くてナギは説教することをすっかり忘れてしまっていた。