ほぼ無人島~脱出SOS!~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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しばらくして、ナギは横に座る馬の身体に手を伸ばした。
馬「……ホワッツ!?」
ナギ「……ここ座れ。」
ここ=自身の膝を指差すナギの瞳はどことなく潤んでいる気がする。
馬『な、何だか嫌な予感が……』
馬の中で自身の貞操の危機警報が発令したので、彼の命令に背き、直ちに離れようとする。
馬「遠慮しま、」
ガシッ!!
馬「ギャァッ!」
そそくさと逃げようとする馬の腕を、ナギは掴み、力業で自分の膝の上に収めてしまった。
馬「ちょっとナギさん!!もしかしなくても酔ってますね?」
ナギ「……気分は悪くねぇな。」
馬「良い気分なのはわかりました、ほら離しなさい、この酔っぱらい!」
馬は口頭でナギに注意する。
だが、
ナギ「……身体が冷えてきたからな。」
だからこうして身を寄せ合ってるのだとナギは返した。
馬「ぐぐぐ……」
勿論ナギの詭弁なのだが、そんなことを言われてしまうと馬には彼を温める使命感が生まれ、退くに退けなくなる。
馬「ええぃ、チクショー!!」
馬は仕方なくナギの肩に手を回し、対面で座った状態で彼の腹部と自分の腹部をくっ付けるようにして抱き付いた。
馬「うぅ…寒くないですか?」
ナギ「…………あぁ。」
ナギ自身も馬の小さな背中に手を回した。
距離が非常に近くなったため、馬の身体にナギの鼻が僅かに当たる。
あぁ、彼女からは甘い香りがする。
この匂いはやはり人工的なものではなく、彼女自身の匂いだったのか…
ナギは馬の香りを堪能していた。
少し時間を置いてからナギは口を開いた。
ナギ「…………お前は、」
馬「はい?」
ナギ「……泳ぎが得意なのか?」
ナギは助かってからずっと抱いていた根本的な疑問を尋ねてみた。
小柄な馬が背丈のある自分を抱えた状態で何時間も泳ぎ続けるなんて、火事場の馬鹿力とはいえ、相当泳ぎが得意でないと出来ない偉業である。
どうやってあの死地を乗り越えたのか気になっていた。
馬「……………」
馬は少し押し黙ってから答えた。
馬「10才ちょっとの時から海で仕事してましたからね、得意っちゃ得意です。」
ナギ「……そんな頃から働いてるのか。」
意外な馬の過去に驚くナギ。
いつもアホなことばかりしでかす彼女は、幼少期も何も考えず平々凡々にアホなことをして過ごしていると思っていたからだ。
馬「……まぁ、生活するためにですよ。」
控えめに語る馬はあまり語りたがらないように見える。
ナギ「………海の仕事ってどんな?」
馬「んー…巣潜りで、主に貝を捕ってましたねー。後、弟と二人で魚をモリで突いたりして……それは普段の食事のためですね。」
ナギ「……弟いんのか。」
馬「………はい。」
やはり馬の口数が少ない。
彼女からしたら聞かれたくない話題だったのか。
ナギ「……悪ぃ、聞き過ぎた。」
謝るナギに対して、馬はフルフルと首を横に振った。
そして、そのままギュッとナギに抱き付く。
馬「…別に聞かれても大丈夫っすよ。
住んでた場所が漁村ってだけで、あとは……うん、漁村で生活してただけです。」
ナギ「……何だよ、それ。」
馬「んー、じゃあ暇潰しに軽く私の海話でもしましょうか?」
ナギ「…………あぁ。」
意外にも自分から語ってくれるという馬。
含みのある『漁村で生活してた』話とは一体何なのか、ナギは少し気になっている。
馬『…まぁ、無難な話だけしとこう。』
当の馬は自分の過去の話を取捨選択しながら軽く話すことにした。
本当に隠しておきたい話は話さなければ良い、そう考えながら。
(その3に続く、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
海で溺れた人を抱えながら島まで泳ぎ切るって不可能な事だと思います。
そんな不可能な事をやってのけた主人公にはそれなりの代償が無いと…と考えた結果、『そうだ!全身筋肉痛にしよう!!』と、なりました。
他にも、ピキッと骨にヒビが入った状態の疲労骨折もしてたりもします。
無人島生活でのアドレナリンが出ているおかげで主人公はあまり痛みを感じていないけれど、ほとんど動けない状態を想像しながら当時は作っておりました。
(※こちらのあとがきは2024年度に追加されたものです。)