ほぼ無人島~脱出SOS!~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ベースに到着し、ナギは馬を毛布の上にそっと座らせた。
ナギ「…ちょっと待ってろ」
馬「うぅぅ……ナギさんの猥褻魔神…」
帰り道のナギからのセクハラが相当堪えたのか、馬はそのまま毛布にくるまって嘆いている。
その間に、ナギは洗濯済の濡れた衣服を木の枝に引っ掛け、焚き火を起こして軽い夕食の用意をしている。
全くの素人がこれだけの事をしようとすると時間が掛かってしまうが、彼がすればあっという間に終わってしまう。
パチパチ……
と、焚き火の音が聞こえてきたので、馬は毛布から顔を出した。
馬「ナギさ……って、洗濯物が干されてる!!!ぎゃぁぁぁあ、私のパンツが白日の元にっっ!!そんなことより殿方にパンツを触らせるなんてなんたる不覚っっっ、ナギさん、拙者は腹を切ってお詫びしますぅぅ!!」
ナギ「………うるせぇ。」
口しか動かす事の出来ない馬に、ナギはピシッとデコピン(小)をする。
馬「イデッッ。」
ナギ「焼き上がるまで黙って待っとけ。」
馬「はい……うぅ、ご飯までやってのけるなんて……」
ブツブツ文句を言い続ける馬だが、飯奉行のナギ様には到底逆らえなかった。
……………………………
二人が食事を終える頃にはすっかり日も沈んでおり、次第に周囲からは虫の音が聞こえ出した。
リ…………リ……リ…… パチパチ……
虫の音と、火の粉を上げて燃え続ける焚き火の音…
もっと夜が更けてくると、夜行性の動物の鳴き声も聞こえてくるようになるだろう。
この島は日没後から少しずつ気温が下がっていき、深夜にもなれば肌寒くなってくる。
それを懸念しての火元でもあるし、夜間の獣避けのためでもある。
馬「……よいしょっと。」
朝に比べて幾分かは身体を動かせるようになった馬はゆっくりとナギの横まで行き、上半身裸のナギに毛布を掛けた。
馬「まだ服は乾いてませんね。」
ナギ「………明日には乾くだろ。」
ナギは掛けてもらった毛布を馬に返す。
ナギ「…お前が使え。下着穿いてないんだろ?」
馬は再び立ち上がり、
馬「じゃあくっつけば良いですね!」
そう言ってナギの横に座り直した。
馬「隣、失礼しまーす。」
ナギ「………」
ナギは黙って受け入れた。
この時に馬から毛布を再度掛けてもらったが、今回は返すことはしなかった。
馬「あ!ナギさん、ちょっとした娯楽にお酒飲みます?」
ナギ「…は?んなもんあるわけ、」
馬「あるんだな〜、それが!」
したり顔の馬は、ナギが浜辺から回収してきた荷物群の中にある謎の瓶を指差した。
ナギ『あれは…』
馬の指差した瓶に見覚えがあった。
以前彼女が火を吹いた際に手にしていた瓶と同じだとナギは記憶している。
馬「あの中身はヤマトのお酒、『越後武士』です!ソウシさんに分けてもらってたんですよ。」
ナギ「そんなのまで持ち歩いてんのか…」
彼女のこういった言動に、いつもナギは驚かされている。
ナギは怪しげな瓶の液体を器に少し注ぎ、指先に滴を付けて味見をしてみる。
ナギ「……確かにドクターの酒だ。」
馬の言う通り、アルコール度数のかなり高いヤマト産の酒だった。
リュウガやソウシと同様に、ナギもアルコール度数の高い酒を好むため、久しぶりのキツめの酒に嬉しくなったが、その前にやらなければならないことがあった。
馬「ナギさん、良かったら飲んでくだせぃ。身体が温まりますぜぇ!」
ナギの思惑など知らない馬はニコニコしながら飲酒を勧めている。
しかし、この笑顔はすぐにかき消されることになってしまう。
ナギ「お前の傷口に掛けてからな。」
馬「え゙っっ!」
ナギ「……傷口を焼くよりマシだろ。」
馬「えぇー……」
ナギからの予想外の事を言われたせいで馬は非常に戸惑っている。
いつもとは逆のパターンである。
馬「ひぃーーっっ!染みるっっっ、もう良いですって!やめておくんなましぃぃぃー!!!」
ナギは嫌がる馬の傷口に一通り清酒を吹き付けた後は器に水を足し、『越後武士』を水割りで飲んだ。
ナギ「………うめぇ。」
遭難してからというもの、魚とキノコしか食べてない体にはヤマトの酒が染み入ってくる。
ナギ「……馬も飲めよ。」
馬「この前の泥酔で酷い目に遭ったから断酒中です!」
ナギ『前の宴の話か…』
馬の言い分もわからないでもなかったので、ナギはこれ以上勧めることはしなかった。