ほぼ無人島~脱出SOS!~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬は海の中にいた。
馬『えーっと…あ、貝を捕るんだっけ。』
役目を思い出し、岩越しに張り付く貝を刃物を使って引き剥がしていく。
チラリと、視界の端に黒い物が見えた。
馬『ん?ワカメ…………!?』
馬が目撃したものは………………………
馬「!!!!」
馬は慌てて目を開けた。
馬「えっと〜…」
馬は夢を見ていたせいもあり、現在、自分がどういう状況下にいるのか全く理解出来ていない。
とにかく辺りは真っ暗で、パチパチという何かの爆ぜる音が聞こえてくる。
馬『あ…焚き火かな…』
木を燃やした時の匂いがしたので、パチパチという音の正体は焚き火の音だとすぐにわかった。
そういえば夜行性の動物の鳴き声もする。
馬『ここは何処だろ…』
馬はキョロキョロと辺りを覗ってみたが、やはり身に覚えのない場所に変わりはなく、何も思い出せなかった。
ただ、何か怖い夢を見た気がするので1人でいる事に酷く心細さを感じる事と、全身の至る所に疲労が蓄積されている状態だという事は理解できた。
馬『か、身体が動かない…』
馬が肉体疲労に悶絶していると、
ガサッ……
何者かが草を掻き分けてやってきた気配がした。
ナギ「馬…?」
馬「!!!!!」
声を聞き、馬の頭は一瞬で覚醒した。
馬「ナギさーーん…」
声が掠れてしまっている。
まさか声帯まで疲労しているとは。
馬は急いでナギの元まで駆け寄りたかったが、鉛のように重たい身体を動かすことは出来そうになかった。
しかし、馬が歯痒い思いをしている事に気付いたナギの方から駆け寄って来た。
ナギ「……起きたいのか?」
ナギとの再会を喜びたい馬は必死になって起き上がろうとしていたが、どう頑張っても動けそうにない。
馬「起きたいでーす……でも、身体に力が入りませーん…」
ナギは木を背もたれにして座り、抱き起こした馬を自分の膝上に乗せてやった。
ナギ「…水飲め。」
ナギは持っていた器を差し出した。
彼が何処かから入手してきた器の中には煮沸済みの水が入っている。
馬「……いや〜、もう手も上がりませんし、ナギさんがどうぞ。」
ナギ「…………」
馬「んぐっ……」
いつぞやの泥酔状態の時みたいにナギが器を持って馬に飲ませた。
馬「生き返りました。ナギさんは良いんですか?」
ナギ「……湧き水の源泉を見付けたからな。俺は大丈夫だ。」
馬「そいつぁ良かった……もたれても良いですか?」
ナギ「……あぁ。」
馬は遠慮なくナギにもたれ掛かる。
数時間前と違って温かい彼の身体…それはかけがえのないものだった。
すぐに腕を伸ばしてナギを抱き締め、お互いの生存を喜び合いたかったのだが、人形の手足のようになってしまった馬の身体は自分の意思で動かすことができなかった。
馬「……ナギさーん、」
ナギ「……どうした?」
パチッ…
自分達の話し声がしてからは夜行性の動物も警戒して鳴くのを止めてしまっている。
周囲からは焚き火の音しか聞こえてこない。
馬「抱き締めてもらっても…(良いですかー…なんちゃってー)」
さすがに図々しいお願いかな、と思った馬の声は、後半部分が小さくなっていた。
しかし、
ナギ「………………」
ナギの大きな腕が馬の背中に回された。
馬は今一度、2人して生存出来た喜びを噛み締めながらナギの身体に身を委ねた。
(その2に続く、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
まさかの主人公がナギさんを助けるパターンでした。
水が怖くて泳げない彼が島まで漂着するのは不可能に思えたので主人公に頑張ってもらいました!
ちなみにその2で書くつもりでいますが、主人公は海に強いという設定があります。
なので、ナギさんを抱えながらも泳ぎ切ることが出来ました。
さて、陸に上がったらナギさんは完璧人間に戻るので後は彼に任せたいと思います!
そして、これを書いている間に10000hitを達成しましたm(_ _)m
こんな変態小説を読んでくださっている皆様には頭が上がりません…
地面に頭をめり込ませながらお礼の言葉を述べたいと思います。
ありがとうございました!!
馬ときどき魔王 管理人より(※と、2014年度の管理人が申しておりました!)