sweet kitchen
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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『ナギさんとだけです』
ナギは答えを聞くや否や、馬の首にまとわりついたままのシャツを一気に引き抜いた。
馬「…んっ!」
シャツを脱がされることによって体内に留まっていた熱が放出され、心地よく感じた。
だが、胸当て以外の上半身は素肌をナギに晒すことになってしまう。
そのことに気が付いた馬は開放感以上に羞恥の感情が込み上げてきた。
ナギ「……本当か?」
ナギは馬の腹部を大きな掌で撫で回している。
どうして馬の肌はこんなに柔らかくて滑らかなのか、自分とは全く違う、 と思いながら。
馬「本当です……逆にしていた方が良かったですか? ナギさんは女豹女子のような経験豊富な方がお好きですか?」
真剣な顔で聞いてくる馬は、冗談で煽るようなことを言っているわけではなさそうだ。
ナギ「……そんなわけねぇだろ。」
ナギは自分の感情を持て余していた。
馬を自分だけに繋ぎ止めておきたいのにそれが言える関係では無いこと、それがとても歯痒いこと。
そんな気持ちが昂ぶり、ナギは勢いに任せて直接胸当ての上から馬の隠されている膨らみを掴んだ。
馬「…んんっっ」
初めてそこに触れられて驚いたのだろう、馬は眉を顰めている。
しかし、今日の馬は拒絶はせずに大人しくしていた。
胸を掴むナギの腕に、そっと自身の手を添えながら、
馬「…ナギさんに嫌われたり無視されたりする位なら、身体だけでも必要とされる方が良いです…」
ナギ「………」
馬にそんな事を言わせてしまう自分に、ナギは不甲斐なさを感じた。
しかし、戸惑うナギとは裏腹に、
馬「私のことを信じてくれますか?」
ナギ「……あぁ。」
真っ直ぐに見つめながら尋ねる馬。
純真無垢な彼女を目の当たりにした時、ナギは完全に陥落してしまった。
ナギ「……馬っっ、」
ナギはベッドに馬を押し倒した。
あまり人を信用したことのないナギが、馬なら信頼出来そうだと本能的に感じ取れた。
対する馬も、
馬『さっきみたいに疑われる位なら全てをナギさんに捧げて信頼してもらう方がマシだ… 子どもが出来たら一人ででも育てよう…大丈夫、子守りなら慣れてる。』
と、様々な思いを馳せながら覚悟を決めていた。
身体の交渉=子作りと捉えている彼女は極端な事態まで想定している。
馬を横臥の姿勢にし、胸当ての留め具を外す。
再び正面を向かせてから、ナギは邪魔な胸当てを取り去ろうと手を掛けた。
馬「ナギさん…」
馬は固く目を閉じた…
その時、
バーンッッ!!!
ノックも無しに勢い良く部屋の扉が開けられた。
リュウガ「おーい、馬!ナギの機嫌直ったか~?」
我らがリュウガ船長の豪快な登場である。
リュウガ「ちょっとお前に頼みご………」
今、正に真っ最中という2人の光景を見て固まるリュウガ。
リュウガ「あ、仲直り中だった?」
馬「はい、仲直り中でした…」
リュウガ「すまん(笑)!!」
……………………………
厨房にて…
ナギ「………………………」
全てをリュウガに持っていかれたナギは再起不能な位に落ち込んでいた。
しかし、見た目だけでは普段とは変わらないのが彼の凄いところである。
その横で馬はプリンを食べている。
馬「ほら、ナギさん。プリンとっても美味しいですよ?あーん…」
プリンを食いねぇ食いねぇと、ナギにグイグイ押し付ける馬。
ナギ「………全部お前にやる。」
馬「え!良いんですか?」
本日一番に目を輝かせた馬は、その後ナギに言われた通りにプリンを全て平らげた。
滅多に見せない馬の豪快な食べっぷりに少し癒されたナギだったが、それでもまだまだハートがブレイクしたまま立ち直れそうになかった。
傷心に嘆くナギの横では、馬によってひっくり返された3つの砂時計がサラサラとひたすら砂を落とし続けていた。
(終、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
馬小説は寸止め小説なのでご了承くださいm(_ _)m
ちゃんと少しずつ進展していきます!
さて、二人の信頼関係が成立した上で、次の『無人島編』へと進みたいと思います。
それでは次章の更新をお待ち下さいませ。
馬ときどき魔王 管理人より。(※と、2014年度の管理人が申しておりました!)