ハヤテの特訓
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「おーーい、帰って来たぞーーい!!」
ハヤテ「遅かっ、」
トワ「おかえりな、」
ナギ「………」
ハヤテ「ナギ兄!!」
トワ「ナギさん!!」
甲板まで戻って来た馬の背後に、不機嫌そうなナギがいたのでハヤテとトワは驚愕した。
時は少し遡り…守備コーチを自称する彼女は、
馬「次の練習器材を倉庫から持って来ますね!!」
と、言って張り切って探しに行ったのだが、それからなかなか帰ってこなかった。
トワ「帰ってきませんね。」
ハヤテ「そろそろ夕飯を食べに行くか。」
そう2人で話していた矢先の帰還だった。
馬「いやー、どこにも丸太が無くて。変わりに鬼コーチを連れてきました。
きっと丸太修行に匹敵する精神修行が出来ますよ♪」
へらへらと笑って話す馬を尻目に、ハヤテとトワは驚き戸惑っている。
未だに目の前のナギの存在が信じられないのだ。
ハヤテ『だってあのナギ兄だぞ?』
トワ『この時間は夕飯の支度中のはずでは?』
2人の脳内ではどうやって連れて来たのか、という疑問でいっぱいになっている。
ハヤテ「なぁ馬、この前もそうだけど、どうやったらナギ兄をここまで連れて来れるんだよ。」
馬「それはですね、サポーター、まぁ、簡単に言うとパンツを見せたら来てくれました。」
トワ「ブホッッ!!」
ハヤテ「ナギ兄!?」
予想外の答えにむせるトワと、思わずナギのことを軽蔑のまなざしで見るハヤテ。
ナギ「……違う!」
ベシッ!
馬「ギャフン!」
酷い捏造話に、ナギは思わず手が出てしまった。
馬は久しぶりにナギの教育的鉄拳制裁を頭にいただいた。
ナギ「……馬が丸太をよこせとか言うから何をしでかしてるのか見に来ただけだ。」
この一言で、ナギの強制猥褻疑惑は収拾した。
馬「丸太をハヤテさんの腹部に向かって思いっきりぶつけにいって、ハヤテさんはそれを避けずに腹筋のみで耐える。 そんな訓練がしたかったんです…」
と、しおらしく答える割には馬の言ってる内容はかなり物騒なものだった。
ハヤテ「ちょっ、お前は俺に何をさせる気だったんだ。」
馬「丸太を腹で押し止めるイケメンの苦しそうな顔が見たかったんです…ヘヘッ」
ハヤテ「最悪じゃねぇか…」
つい本音が出てしまい、ハヤテの顔を引き攣らせる結果となった。
……………………………
ナギ「ちゃんと避けろよ?」
ハヤテ「おう!」
ナギが馬ボール(馬の名前入りの普通のボール)を振り被って……思いっきり投げた。
ビュッッ!!
ハヤテ「わっ………!」
バンッ!!!
放たれたボールはハヤテの足の甲に直撃した後、船の縁にぶつかり地面に転がった。
背が高くて腕力もあるナギが投げるボールはこの場にいる誰よりも速かったが、意外とボールが海へと落下する心配はなさそうだ。
ハヤテ「ナギ兄、本気じゃねぇか!」
ナギ「だから避けろっつったろ。次!!」
ビュッッ!!
ハヤテ「…うゎっっ」
馬『やっぱりナギさんは鬼コーチの素質あるわー』
鬼コーチと化したナギはその後もハヤテに投球を続けていった。
ハヤテ「……ゼェ…ゼェ…」
ナギ「……もう終わりか?」
体力を消耗し続けるハヤテを挑発するためか、ナギは不敵に笑う。
しかし、
ハヤテ「…まだだ!まだ俺はナギ兄のボールを見切れてねぇっっっ!」
ハヤテの目は死んではいない。
むしろ闘志に燃える情熱的な目をして言い返した。
ナギ「………」
ビュッッ!
ハヤテの心意気に打たれたナギが投球を再開する。
2人の熱い展開を見守り続けているトワはと言うと…
トワ『2人とも……凄い!!
容赦のない攻防戦、否、ナギさんの鬼のような一方的な攻撃に、一歩も引かないハヤテさんの根性……凄い、凄すぎる!!』
彼の脳内実況もかなりヒートアップしていた。
ところが、
馬『あー、イケメン達が激しくぶつかり稽古してる…このまま相撲始めてくれないかな… 肉と肉との生の触れ合いが見たいなぁ。』
白熱する男達の中に邪な人間が1人だけいた。