シャハイ島~蝶とファラオの花畑~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギ「……先にシャワー浴びるからお前は寝とけ。」
馬「はい…」
馬は瞼が重くて目が開けられない状態だ。
遠くの方で水音が微かに聞こえる…きっとナギがシャワーを浴びている音だろう。
馬もシャワーを浴びたい気持ちに駆られる。
昨日もそうだが、今日など朝から延々とスポーツに励んでいたのだ。
汗や土にまみれた身体が不快だった。
馬『快適な睡眠LIFEには快適な衛生環境を!と言うか、今を逃すと動けなくなっちゃう…』
馬は気合いを入れて立ち上がった。
何故か馬の頭は、 『絶対にシャワーを浴びて清潔な状態で就寝しなければならない』 という概念で凝り固まっていた。
汗でベタついたまま眠るのだけは嫌だ、でもちょっと酔いが冷めるまでベッドで休みたい…けれど、ベッドに行くと朝まで寝てしまいそうだ。
馬『やはりシャワーを浴びるベストタイミングは今しかない!』
このような短絡的な思考が成立し、 ナギが居る事を忘れた状態で馬はシャワー室へと突撃した。
……………………………
ナギがシャワーを浴び終え、着替えようと脱衣所に戻った時。
ナギ「……………」
あまりの光景に、普段は冷静な彼でも思考が完全に停止してしまう。
馬「あれ、ナギさん…?」
ナギ「……………」
大きな瞳に涙を潤ませて、顔を真っ赤にした状態の馬が服を脱いでいる最中だった。
馬「ごめんなさい…今を逃すと駄目なんです。」
馬は胸当てに手を掛け、躊躇うことなく外そうとしている。
ナギ「………………」
ナギは馬の生着替えに目が釘付けになってしまった。
これは誘われているのか、それともいつものようにふざけてやっているのか…そう考えあぐねていると、 ついに馬が背を向けた状態とは言え、全裸になった。
自分も全裸で、馬も全裸で、じゃあ次にするべきことは、と必死に頭を働かせていると、
馬「それでは、シャワーお借りします!」
馬はナギの方を見向きもしないで、タオル片手に一目散に浴室へと消えていった。
ザァァァァー……
すぐにシャワーの水音が聞こえ始めた。
ナギ「………」
とりあえずナギは夜着だけは着替えて、ベッドで彼女を待つことにした。
……………………………
シャワーを浴び終えた馬は泥酔状態から覚めやり、心身ともにほろ酔いご機嫌モードになっていた。
服を着替えようとしたが、替えの服をベッドルームに置いたままだ。
馬『あっちゃーーー!!
まぁ、ハヤテさんにも全裸見られてるし、ナギさんもどっかのキレーなオネエサンで見慣れてるだろうし、こんな私の裸見てもどうってこと無いっしょ。』
と、軽い気持ちで考え、バスタオルで気持ち程度身体を隠した姿でベッドルームへと向かった。
馬「はい、ちょっと失礼しますよー」
ベッドにいるナギの横を堂々とすり抜け、自身の着替えを手に取った。
部屋の片隅で一応ナギに背を向けながら下着を身に付け、その後、ベッドの方を振り向くと、
馬「げっっ!」
ナギ「…………」
ナギと馬、互いが互いに対して引いていることが一目でわかった。
馬「……ベッドで半裸で赤ワイン飲むって、何処の悪役ですか!」
馬が目にしたナギはアダルトな色気を大いに纏ったシチュエーションにいたのだ。
ナギ「……驚くほど色気がねぇな。」
逆に色気がないと言われたことに腹を立てた馬は、急遽ナギの元まで飛び込んだ。
馬「せーーいっっ!!」
ナギ「……こぼれるだろ。」
注意しつつも、しっかりと馬を受け止めたナギは優しい。
因みに、馬が勢い良くやって来るといち早く察したナギがワイングラスをすぐに避難させたのでワインがベッドに溢れるという惨状にはならなかった。
馬「私に色気が無いですって?おっかしいなぁ、こんなに成熟した人間はなかなか居ないのに…」
つい先日、ソウシとも似たような会話をした気がする。
馬「よいしょ…」
ナギの片腕を持ち上げ、馬は勝手に彼の脇腹までくっつきに行く。
昨日も堪能したけれど、このナギの生脇腹が馬にとっては最高のマタタビポイントなのだ。
馬「は〜〜〜////良い…」
馬は必死にヨダレを堪えている。
ナギはチラっと馬を見てから、ワインの入ったグラスを彼女の口元まで持ってくる。
馬『飲めってことかな? オーケーオーケー!ナギさんの挑戦受けて立つゼ!』
ナギからグラスを受け取り、馬は一気に飲み干した。
芳醇なブドウの香りが口の中で広がり、後から苦味がプラスされ、その後すぐに喉が熱くなり…
馬『う〜ん、後味が消毒液!』
と、いう感想を抱いた。
馬にはまだまだワインの美味しさがわかっていない。
ナギ「……アホ、全部飲むヤツがあるか。」
一口提供するつもりが、残さずキレイに飲み干されてしまい、ナギは呆れている。
馬「…えぇっ!全部飲めって挑戦状じゃなかったんですかい??」
ナギ「…………………」
ナギは何も言わないでただ見つめてくる。
馬「えっと…」
たった今飲んだ赤ワインのアルコールがもう回ったのか、馬は早くも本日2度目の動悸を感じていた。