シャハイ島~蝶とファラオの花畑~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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サラの店を出てすぐに、シンが立ち止まった。
シン「馬。」
シンは自身の利き腕、少しだけ折り曲げたその腕を馬に向かって差し向ける。
馬「はいはい、何でござんしょ。」
シンの意図に全く気付かない馬は普段通りに返事をした。
シン「本当にお前は口を開けたら台無しだな。そんな口は糸で縫い付けておけ。」
馬「い、糸で縫えと!?」
シン「……腕を取れってことだ。」
馬「あっ、エスコートっすね!!」
やっと理解出来た馬は慌ててシンの腕に自身の腕を絡めて半歩程後ろに下がった。
馬『グギギ…エスコート…これは何という羞恥プレイなのか。でも頑張らねば…』
貴族界のマナーにあるエスコート…何故こんなにも男性と密着する必要があるのだろう、シンのようなイケメンと触れ合いながら歩くなんていつもの自分だったらとっくに悶絶死しているはずだ、と考えながら馬は必死に耐えてエスコートを受けていた。
ナギ「おい、シン!」
苛立つ声色のナギがシンを制止しようとするも、
シン「馬、店に到着する前からディナーは始まっている。気を抜くなよ。」
馬「押守!!シンさん!」
馬はエスコートされる気満々なんだぞ、というアピールをされてしまった。
当の馬はと言うと、
馬『ナギさん、まだ私のエスコート作法が至らないから怒ってるのね…そもそも見映えから悪いのかも。サラさんは背筋を伸ばして足取りも軽やかに歩いてたよね…』
勘違いしながらも一生懸命ディナーに挑もうとしている。
三人の現状をまとめると、
馬→根本から勘違い
ナギ→イライラ
シン→どS
といった様子である。
……………………………
ここはシャハイ島の一等地。
セレブ御用達のホテル・レストランの他にカジノや高級娼館など、様々な娯楽施設も並んでいる。
すれ違う人々全てがドレス・タキシード・黒服スーツ姿などの畏まった衣装を着こなし、明らかに上流階級者だとわかる装いをしている。
ハヤテ「あ、来た来た。ナギ兄とシンと…後、誰だ?」
ソウシ「うーん、馬ちゃんはいないみたいだね。」
トワ「えっ、ナギさんとシンさんは馬さんの代理人を連れてきちゃったんですか!?」
リュウガ「お前らー早く来いよーーー!」
勿論、彼ら4人もタキシード姿である。
タキシード姿のイケメン4人が一同に集まっていると、周囲の視線も凄いことになる。
貴婦人や最高位の娼婦までもが彼らのことをウットリと眺めている。
そこに二人のイケメンと…紅一点の女性が加わった。
周りの注目は一気にその女性へと注がれる。
ソウシ「え!!馬ちゃん?」
ハヤテ・トワ「うぇっっっ!!!!」
馬は片腕はシンの腕に絡めたまま、もう片方の手でハヤテとトワに向かって振った。
馬「うーっす!!皆のアイドル馬ちゃんですよー…そして普通の少女に戻りたい…」
シン「喋るなっっ」
馬は喋るとボロが出るのでシンが厳しく監視している。
馬「……ギャフン……」
……………………………
リュウガ「女は変わるもんだな…」
リュウガは一歩前に出て、まじまじと馬を眺める、否、まじまじ所ではなく上から下まで舐め回すように眺める。
リュウガ「よし、馬!」
観察後、リュウガは素早く馬の肩に手を回し、
リュウガ「ホテル行くぞ、ホテル!! 4時間休憩コースな。」
ベッドインの誘いを掛けた。
シン・ナギ「船長!!」
悪ふざけが過ぎるとリュウガを諌めるために、普段あまり声を発しない二人の声が重なった。
リュウガ「ワハハ!!冗談だ! 馬はもう数年したら相手してやる。」
馬「押守!!!」
リュウガの相手をしてやる発言に対して、馬は『師匠って感じの発言ね、カッコいい!』と、受け取っており、 全く危機感を抱いていない。
馬が美しく変貌した事により、今まで見えなかった人間関係が見えて来た…そんなシリウスメンバー達の動向をじっくり観察している人物が密かにいた。
ソウシ『硬派な二人だと思ってたナギとシンが意外と馬ちゃんに構いたがるなんて、面白い事になってるな…♪』
リアルドクターソウシは馬を巡る複雑な相関図を勝手に思い描いて一人でワクワクしていた。
果たしてディナーは無事に終える事が出来るのか!?
(その2へ続く、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
ナギさんは自分で言った「俺に話しかけるな」をすっかり忘れてしまっている模様。
話は変わりまして、海外勢には日本人の黒髪が美しく見えるそうです。
乗船した時からの主人公のプリン頭が、艶々の黒髪一色になり、さらに化粧を施した彼女の見た目評価は一気に上がったみたいです♪
さてさて、ナギさんとの関係はどうなるのか?
その2に続きます。
馬ときどき魔王 管理人より☆(※と、2014年度の管理人が申しておりました!)