プロローグ〜タル大回転〜
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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リュウガ「よーし、馬の乗船を認める!!
馬は不遇な運命でシリウス号に乗っちまった善良な一般人だ、俺達はコイツを保護しながら航海を続けるぞ!!」
リュウガの船長としての決断は漢気あるものだった。
どこの馬の骨とも知らない馬を乗せたまま航海を続けるという。
そして再びヤマトに寄港した際にはそこで降ろすとまで明言した。
馬「リュウガ船長、誠にありがとうございます!!!!!!」
馬は心からのお礼を述べ、頭を下げた。
頭を深く下げ過ぎて膝まで付くという柔軟性も見せ付けるほどだ。
ハヤテ『なんかいちいち気持ち悪ぃ動きをするんだよなー…』
ナギ『動きが気持ち悪ぃ…』
シン『善良な一般人どころか不審者だろう。』
馬に対して否定的な捉え方をする人物が3人。
シン「船長、女をこの船に乗せるのは、」
リュウガ「シン、俺の言うことが聞けないのか?」
シン「…わかりました。」
シンは馬のことを当然のように敵と見なしている。
それはそうだろう、いきなりタルから出てきた人間なんてどう考えても怪しいし、言動の全てが不審過ぎる。
常識ある船員しか居ないシリウス号にこんな危険因子を乗せる船長判断は果たして正解と言えるのか?
馬『この眼帯さんはシンさんって言うのか…反対するって事は私を積極的に海に沈めたがってるって事だよね…ヒェェ怖や怖や…』
内に秘めたる馬の恐怖を知るよしも無く、リュウガは航海に当たっての説明を始める。
リュウガ「いいか?馬、シリウス号に乗るからにはお前にもルールを守ってもらわなきゃいけねぇ。
シリウス海賊団には絶対的な掟が三つあるんだが、今から教えるぞ?」
馬「イエス、サー!!」
リュウガ「ひとつ、仲間は命がけで助ける。 ふたつ、女・子供を襲う奴は許さない。 みっつ、満月の夜は朝まで宴会をする。 わかったか?」
馬「イエス、サー!!
ヤマトにも似たような言葉があります!!!
ひとつ人世の生き血を啜り、ふたつ不埒な悪行三昧、 みっつ醜い浮き世の鬼を、退治てくれよシリウス海賊団!!って感じですね! カッコいい掟です!!」
リュウガ「おぉ!ヤマトにも同じ言葉があるんだな。しっかり掟を守れよ!!」
馬「イエス、サー!!」
ナギ・ハヤテ・シン『全く違うだろ…』
馬とリュウガのやり取りに心の中でツッコミを入れる人物が3人。
リュウガ「シリウス号の新しいメンバーとなった馬に船員を紹介しよう!」
馬「お願いします!!!」
リュウガはシリウス海賊団のメンバー達を紹介していく。
リュウガ「右からいくぞ…我がシリウス海賊団の誇る剣士ハヤテ。
隣の眼帯をしてる奴が航海士のシン。
ヤマト道着をきてるのが船医のソウシで、その横の黒いバンダナが料理人のナギだ。」
トワ「船長、僕の事も忘れないでください!」
一番下っ端である自分を紹介し忘れているという焦りからトワはリュウガにアピールする。
リュウガ「ああ!そうだったな。こいつが一番若手のトワ、まぁ見習いってやつだが…トワ、良かったな!実質馬はお前の後輩になるぞ。」
馬「よろしくお願いします、トワ先輩!!」
トワ「あっ、いえいえ。馬さんはバーで働いてたみたいなので僕の方がきっと年下です。
先輩とか止めて気楽にトワって呼んでください。」
馬「合点承知!!」
……………………………
馬『ほほぉ、改めて全員が揃うと極楽浄土?酒池肉林?…とにかく天国に迷い込んじゃったみたい…これはアケミさんに羨ましがられるやつだわ。』
系統の違うイケメン達が横一列に並ぶ姿は圧巻である。
いつかヤマトに帰還した際はこの時の光景をアケミに自慢しよう、と馬の脳内にはオカマ店長の存在がチラついていた。
ソウシ「船長、さっき相談した事を言ってあげないと。」
リュウガ「おっとそうだったな!馬、悪ぃんだが一つだけ問題があってな…」
馬「え?」
リュウガ「船室がいっぱいでおまえの寝泊りする部屋がないんだ。 だからこの中の誰かと相部屋になってもらうしかない!」
馬「相部屋?グフフ、困っちゃうな////」
事情を知るソウシ以外のナギ、ハヤテ、シン、トワはリュウガの発言にぎょっとした。
ソウシ『フフフッ、馬ちゃんだけ顔がにやけてる。』
トワ「あ、僕は倉庫生活だから無理ですね!」
すぐに自分の部屋環境を思い出し、あからさまにホッとするトワ。
ハヤテ「ズルいぞトワ!!」
馬『ズルいってハヤテさん…ハヤテさんと同室にしてやろうか…』
馬はハヤテに対して嫌がらせを考えている。
……………………………
リュウガ「さて、馬…おまえは誰の部屋で寝るんだ?」
リュウガに選択を迫られ、馬は今一度全員の顔を見返した。
命の恩人リュウガ船長、彼の威厳オーラは凄い。
ソウシはこんな時でも笑みを絶やさず癒し効果を散布中。
シンには睨まれた、ツンデレ属性なのだろう。
ハヤテと目が合うと首が千切れんばかりにブンブンと横に振られてしまい、残像が見えている。
ナギにいたっては目も合わせてくれない。
馬『えーっと、誰にしようかな…』
果たして馬は誰との相部屋を望むのか?
馬「よし!!決めました!!!私は……」
(プロローグ終)