プロローグ〜タル大回転〜
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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?『さっさとシャワー浴びてくるか…』
トレーニングで使用した愛用の剣を手入れし終え、金髪碧眼の青年がシャワー室へと向かう。
馬が『イケメン天国』と錯覚したシリウス号に乗船している金髪青年…彼もまた漏れなくイケてるメンズの一員だった。
系統で言うならば王道の白馬に乗っていそうな王子様…弟系王子のトワとはまた異なる正統派王子である。
そんな青年が目指すシャワー室には下着姿で絶賛洗濯中の馬がいるのだが、彼はまだ知らない…
……………………………
金髪青年がシャワー室の扉に手をかけたとき、
馬「♪~♪~」
?「ん?」
非常に陽気な歌声が聞こえた。
?『…誰かいるのか?』
ガチャッ… ジャァァァァ-…
馬「ちっちゃな頃から悪ガキで~♪15で不良と呼ばれたよ~♪っと。」
バッシャバッシャ…ザブザブ… ゴシゴシゴシ…
シャワー室で青年が目撃したものは想像していたものより斜め上の光景だった。
後ろ姿しか見えないが、パンツ一枚のみを身に付た女が歌を口ずさみながら、豪快に洗濯をしているのだ。
?『……な!?!?!?』
青年は目を見開いた。
船内には男しかいないはずである。
女がいるというだけでもあり得ない事なのに、ましてやこの女の現状は、ほぼ全裸に近い状態でシャワールームで無遠慮に洗濯をしている…
どうしてそういう状況になったのか全く想像がつかない。
?『船ん中に頭のおかしい奴が入ってきやがった!!』
船の一大事である、青年はそう判断し、気配を殺して女の背後ににじみ寄る。
バッシャバッシャ……ギュゥゥゥ…
女は手にしていた衣服を絞り上げ、
スパンッッ!!!
勢いよく肩に乗せ掛けた。
馬「ララバイ♪ララバイ♪ララバイバ~イ♪…っと、よっしゃぁぁぁ!!!!!」
歌の終わりと同じタイミングで洗濯も終えたようだ。
その仕草たるや風呂上がりのおっさんが肩にタオルを掛ける姿の如し、と誰もが思うだろう。
?『よし、今だ』
馬「ん?」
背後から抑えつけようとした青年よりも先に馬の方が振り返る、が…
?「あっっ、お、おいっっ!!!」
馬「ヒェッ!?」
男の威嚇の声を聞き、馬の心臓が跳ね上がる。
男の方もいきなり振り向かれた馬と目が合ったため、驚きを隠せなかった。
馬「…………」
?「…………」
互いに沈黙する中で先に動いたのは馬だった。
馬「あぴゃうがミニョ!#$%&PK~!!!!」
馬は可愛げなど全く皆無のただただ生物としての驚きの雄叫びを発した。
?「えっ、あっ、ちょっ…」
金髪青年は奇声もさながら、裸の不審者の外見が意外と可愛らしい女だったことにも驚いた。
馬「////」
?「////」
青年も馬も、どんどん顔が赤くなっていく。
馬「も、も、も、も、もしかして…私の歌を聞いちゃったり、肩にスパーンとしてるのを見ちゃったりしましたか!?」
?「あ、あぁ。聞いたし見たけど、そんなことより何か服を」
馬「い、イヤァァァアアアアアァァァァアァァァァァアアアアア!!!!!!!!」
ここに来て初めて女性らしい悲鳴が上がった。
馬にとっては、裸を見られた事よりも先程までのおっさん的な行動を見られた事の方が致命的だった。