プロローグ〜タル大回転〜
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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リュウガ「そうか…つまり、馬がこの船に乗ったのは不可抗力だったわけだな?」
アケミ特製オムライスの下りはリュウガにスルーされてしまった。
馬「そうなんです… あの、この船はもうヤマトを出航してしまったのですか?」
リュウガ「あぁ、残念だけどな。」
馬『うぅ…どうしよう… そう言えばアケミさん言ってたよなぁ。
外国の船乗りは女が乗船すると旅路が不吉なものになるジンクスがあるから殺して海に沈めがちって…って、今まさにその状況だわ!!』
アケミからの眉唾物の情報を思い出し、焦る馬はリュウガに尋ねた。
馬「あのー、もう一度ヤマトに戻ったりはしませんか?」
リュウガ「あぁ、シン…うちの航海士は次の場所に向かうって言ってたな。 一応確認してくるか。」
扉に向かうリュウガ。彼は馬のために自ら動いて今後の動向を聞いてきてくれるらしい。
馬『船長さん、親切過ぎないかい?
この優しい船長の船なら私は殺されずに済むかもしれない…』
一筋の希望が見出だせて、馬は安堵する。
リュウガ「そうだ、ナギ! 馬をシャワー室に連れて行ってやれ。汚れたままじゃ気持ち悪ぃだろ。」
ナギ「…わかりました。」
馬『シャワーまで貸してくれる…!
見ず知らずの、しかもタルから出てきた怪しい女にこんなに親切にしてくれるなんて船長さんは神様だわ…
ありがとう、髭の神様!!』
今まで登場したイケメン達、トワ、ナギ、ソウシ、リュウガ…彼らは皆紳士的な対応をしてくれる。
優しさ溢れる彼らの船ならば、きっと自分は海に沈められずに済む!!
馬の生き残りたいという希望は確信へと変わった。
……………………………
ナギ「…ここがシャワー室だ。」
引き続きナギに案内してもらい、シャワー室に到着した。
馬「はい!」
ナギ「………………」
馬「………………」
案内されながら気付いたが、ナギはかなり口数が少ない。
反対に口から生まれてきたような馬にとって彼の沈黙はかなり気まずく感じた。
馬「えっと、私の服、汚れちゃったのでここで洗っても良いですか?」
ナギ「…あぁ。」
馬「それで……あのー…」
ナギ「…………」
質問を投げても変わらずナギは無言である。
馬「洗濯後は下着姿でうろうろしても良いでしょうか?」
ナギ「………は?」
今まで無愛想だったナギが初めて感情を表した。
…とは言えども馬の質問を訝しみ、眉根を強めに寄せている。
馬「あ、いや、その、冗談です、冗談…」
ナギ「はぁ?…冗談?」
ナギの不快感は増したようで、彼の眉間の皺は更に深く刻まれてしまう。
ナギは冗談が通じ無いタイプなのだろう、冗談塗れで生きている馬との相性はかなり悪そうだ。
馬「ヒェッ、すみませんっっ…着替えなんて持ってないから、洗濯後はどうしても下着だけになっちゃいそうなんです!!」
馬は下着でうろうろ痴女発言に至った理由を必死になって説明した。
ナギ「……チッ」
馬『イケメンの舌打ち、怖っ!!』
ナギ「…トワの服を持ってきてやる。 戻って来るまでお前はシャワー室から出るなよ。」
一応理に適っている回答を得られたのでナギはトワから衣服を借りて来てくれるという。
馬が真面目にしている限り彼はちゃんと優しい。
馬「お手数をお掛けします…何とぞよろしくお願いいたします…」
去り行くナギを深謝で見送った後、馬は急いでシャワー室に入った。
……………………………
馬『いやぁ、ナギさんは冗談が通じなさそうだから軽はずみな事はしないでおこう。』
シャワーを使用しながら、馬は脳内で一人反省会を開催する。
この反省会の終盤で、
馬『しまった!!ナギさんに担ぎ上げられた時に私の汚ブツを服に付けてしまった!!』
ということに気が付いた。
いつもの彼女ならば何も考えずに、
馬「(洗うから)ちゃちゃっと脱いでください!ほほほ、良いではないか、良いではないか〜♪」
と、変態発言も交えて行動すると思うが、真面目なナギ相手にそれはマズい。
たちまち船の風紀を乱す不届き者と見なされ、藻屑コースが確定してしまう。
馬『服の件に関して慎重に謝罪しつつ、私自ら汚れを落とし、かつ、土下座もしちゃうよってくらいの気持ちでいかないとダメっっ!!』
馬『了解!』
馬『オッケー!』
馬『わかった!』
複数の脳内馬の了承を得て、一人反省会は幕を閉じた。