プロローグ〜タル大回転〜
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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この物語の主人公である馬が酒場で働き始めて3ヶ月…新人バイトが一通り仕事内容を覚えてやり甲斐を感じるようになる頃である。
馬は本日も元気良く出勤し、仲良くなった酒場の店長と雑談をしていた。
馬「アケミさん、そろそろ私にもお酒のブレンドをさせてください!!
時代はブレンディな女子が求められています、そうすれば私にも春が…」
アケミ「来ないわね。 アンタみたいなお子ちゃまにはココアのミルク割りでも作ってるのが相応よ。」
馬「あ、アケミさんもココア好きですか?
私もココア粉:ミルクの比率が8:2位の割合が調度良いって思います。」
アケミ「それだと…湿った粉じゃない。 ったく馬ちゃんは本当変わってるんだからー」
馬「…(オカマの店長には言われたくない一言だわ)」
アケミ「…聞こえてるわよ。 さ、そろそろお店を開けましょう。
またお客さんの少ない時にアルコール類の作り方を教えるわね〜。」
馬「よろしくお願いしまーす♪」
私の名前は馬です!
人生色々あってこのオカマ店長アケミさんの経営する酒場に流れ着きました。
自由奔放な性格の私にとって、性別から自由なアケミさんとは気が合うみたいで、どんな毒舌を吐かれても全く苦になりません!
馬『これからもずっとこのお店で働いていたいなぁ…』
…と、馬が思っていたのがほんの2時間前。
今の彼女は何故か大タルの中でグルグル回っている。
馬『な、な、何で?』
馬は物理的に回転している脳みそをさらに回転させて思い出してみる。
グルグルガンガン…
馬『…確かお店の食材が切れちゃって、買い出しに行ったんだっけ…』
グルグルグルガンガンガン…
馬『そしたら不良な男性達に絡まれて… 物凄いイケメン達に助けてもらって…』
グルグルグルグルガンガンガンガン…
馬『それでもしつこい不良達から逃げるためにタルに隠れて… …爆睡したんだったぁぁぁ(覚醒)』
グルグルグルグルグルグルグルグルガンガンガンガンガンガンガンガン!
馬が回っていた理由…それは彼女の入っていたタルが誰かの手によって運ばれていたせいである。
ガタンッ!
馬『何とか回転は止まったけど………うぇっっ、これはアカンやつやでぇぇ!!!(つまり吐きそう)』
馬「助けてぇぇぇアケミさぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーん!!!!」
馬は全身全霊で叫んだ。
?「うわぁっっっ」
馬の魂のシャウトがタルの運び人に響いたのか、木枠の外から驚く声が聞こえた。
声の雰囲気からして若い男の子のようだ。
?「ナギさん!!何か女の子の声がしました!」
?「…はぁ?」
…誠に残念ながら、馬の三半規管はもう限界のようで…胃から込み上がってくる異物はおそらくアケミ特製オムライスだったものだろう…これらが再び地上に舞い戻ろうとしていた。
この窮地をグッと堪えるか、流れに身を任せて乙女の恥じらいを捨てるか…馬の身体は後者を選んでしまったようだ。
馬「おぇ(※自主規制)」
……………………………
?「わわっっ、女の人だ!!だ、大丈夫ですか?」
馬『この閉ざされたタルの世界から救いだしてくれたあなたは…私の王子様?
女の私よりも可愛い顔をしているわ…(眼福) 』
馬が現実逃避をしていると、
?「…この女、頭打って吐いたのか?」
王子様とは異なる男性の『吐いた』という言葉で正気に戻る。
馬『そうだった…私は思いっきり吐いちゃったんだっけ…
大タルの中から吐瀉ブツにまみれて主人公が登場するって、どんな物語なんだ…』
?「…ドクターのとこに連れてくから、トワ、お前はここを片付けとけ。」
トワ「はい!ナギさん、気を付けて運んであげてくださいね。」
ナギ「…あぁ。」
ひょいと馬を肩に担ぎ上げスタスタと移動する男性…一瞬だけその顔が見えたのだが、彼もまた物凄く顔が整っていた。
馬『王子様系はトワくんって名前で…今私を運んでる人はキレッキレクールなイケメンだわ…
もしやここは死後の世界で…イケメン天国に来ちゃったのかなぁ』
再び呆けだした頭で思い付いた感想がそれだった。
馬『タルから解放してくれたトワくんも優しそうだったけど、この担ぎ上げイケメン…ナギさん?も汚物にまみれた私を臆することなく触ったよね。イケメンは行動までイケメンなんだなぁ…』
呆けた頭で意外と冷静な分析も出来ていた。