ニャンニャンニャンニャン(2222キリリク作品)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「おっはよーございまーす。」
昨夜とは打って変わって、元気いっぱいの馬が食堂に飛び込んで来た。
まだ他の者達は来ておらず、その場にはソウシだけが食卓についていた。
ソウシ「おはよう馬ちゃん。 良かった、今日は元気そうだね。」
馬「ソウシさん!そうなんですよ。 私ったら昨日はナギさんにワガママ言いすぎちゃってたから反省してたんです。」
ソウシ「え、ワガママ言ってたの?でもね、ちょっとくらいワガママな子の方が良いんじゃない?やっぱり元気な馬ちゃんが一番だしね、よーしよしよし。」
唐突にソウシは馬の頭を撫でくり回してきた。
グリグリグリグリ…
馬「うへぁっっ////ちょっとソウシさん、何ですか急に?」
ソウシ「よーしよしよし♪」
グリグリグリグリ…
馬「と、いうよりもこれは動物に対する撫でまわし?!」
グリグリグリグリ…
馬「ちょっとソウシさん!乙女の頭をそんなに愛でないでください、禿げ上がりそうです!」
ソウシ「あ、ごめんごめん、つい…」
撫で回しを満喫したソウシは昨日の話題を少々出してみた。
ソウシ「いやー、昨日の夕飯の時にね、馬ちゃんは猫みたいに可愛いって話をしてね、」
馬「か、か、か、可愛い!? ちょっとそこのところをもっと詳しくお願いします!!!」
言われ慣れていない形容詞『可愛い』の部分に激しく反応した馬は話題にこれでもかと食らい付いた。
ソウシ「ナギに懐いてる馬ちゃんの姿は猫みたいで可愛いって皆絶賛してたんだよ。」
馬「ヒャッホーーイ! つまりナギさんは猫プレイがお好きってことですね!!良いこと聞いたのでちょっと行ってきまーす…」
盛大な勘違いをしたまま、馬はナギの居る厨房まで突撃して行ったのだが、
フギャァァァア…!
すぐに猫の断末魔のような悲鳴が聞こえてきた。
ソウシ『馬ちゃんの飼い主(ナギ)に対する従順っぷりはやっぱり猫よりも犬っぽいと言うべきかな?
でも行動の読めなさは猫っぽいし、叫び声も猫っぽかったからやっぱり猫なのかも。まぁどちらでも可愛いから良いか♪』
馬の様子を微笑ましく思いながらお茶を啜るソウシであった。
(終、オマケに続く)
……………………………
【オマケ】
ナギ「……………」
ナギは湯だつ鍋に黙々と野菜を投入していた。
そこへ馬がいきなりやって来て、
馬「ナギにゃん!」
クセのある呼び方でナギの名を呼んだ。
ナギ「…はぁ?」
馬「フフッ、ソウシさんから聞きましたよ、ナギさんの性癖を!」
ナギ「…アホ言ってねぇで手伝え。」
それでも馬には目もくれず、ナギは鍋の中身を掻き回し続けている。
馬「ニャ〜ン☆」
ナギ「……?」
ナギの動きがピタッと止まる。
馬「ヘへ…えぇんやろー?ナギにゃんはこれがえぇんやろー?いくらでも言うたるでぇ。ニャ~ン!」
ナギの反応に脈ありと判断した馬はヤマト方言を基準の3倍はねちっこく気色悪く言いながら纏わりついた。
ナギ「…………」
あんまりな展開にナギは開いた口が塞がらない。
しかし、馬は臆することなく怒濤の追撃ニャンニャン連呼で迫った。
馬「そーれ、ナギにゃん! ニャンニャンニャンニャン♪」
勿論、カリカリと彼の衣服を引っ掻くサービスも忘れてはいない。
馬『フフッ、ナギさんは今きっと恍惚の表情を浮かべてるはず!』
したり顔でチラッとナギを見た。
しかし、
ナギ「……………」
そこには快楽にまみれるどころか感情を殺しに殺した無表情のナギが突っ立っているだけだった。
そしてお玉で馬の頭を一発… コンッ!と教育的指導をお見舞いした。
馬「フギャァァァア!」
非常に脳に響く痛さである。
ナギ「アホ、早く手伝え。」
至って通常通りのナギはピーマンが複数並べられている皿を差し出してきた。
馬「えぇー、趣味じゃなかったんですかぁ…仕方ない、 ピーマンの解体作業に入るか…」
馬は託されたピーマンズのヘタと種を取る作業に渋々取り組み始めた。
馬「ナギさんの性癖って何だろうね、ピーマン達〜…」
ナギ「………」
ぶつくさと呟きながら作業をする彼女の背中をナギは一瞥しながら、
ナギ『……性癖が猫ってなんだよ…』
心のなかでツッコミを入れていた。
そんな彼だが、実はほんの一瞬だけ、猫の真似をする馬を可愛いと思ってしまったのだ。
自分は日に日に馬に毒され始めているのかもしれない…と身震いするナギであった。
(終、ミニあとがきへ)
……………………………
【ミニあとがき】
2222番のキリ番覇者、ぽの様からのリクエストでナギさんネタのショートストーリーを書いてみました。 が、皆様に2点程謝らなければなりません!
まず一つ目。ショートストーリーと言いつつ、全然ショートじゃ無かったです、ごめんなさい!
そしてもう一つ。 主人公もナギも結構深刻な雰囲気を出してましたが、原因は青虫。
この二人はとてもしょうもない…ではなくて些細なことで泣いたり怒ったり盛ったりしておりました。
私自身小説を考えてる際、 「えーっと、この2人は虫の事でこんなに熱くなってるの??」 と不思議な感覚に陥ってました。 虫が苦手な人、ごめんなさい。
さて、次はいよいよ新しい島に上陸します。
またここでも主人公は斜め上の行動を取ってしまいますが、何故だかナギはそんな彼女に好意を寄せていく…そんな描写を考えてみようと思います。
馬ときどき魔王 管理人より。(※と、2014年度の管理人が申しておりました!)