廃墟島~滅びの女王と二刀流の剣士~(その3)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「これ、アカンやつだ……」
ナギ「……どういう意味だ?」
馬「……………」
ナギの質問に答える事無く、馬は深刻な表情でハヤテが横たわるベッドまで近付いていく。
そして、徐にハヤテのにおいを嗅ぎ始める。
馬「スンスン……うぅっ、キツい………スン、スン………」
イケメンの法則に則り、普段のハヤテは決してキツい臭いなどしないのだが…
ナギ「………?」
いつもよりじっくりと臭いを嗅ぎ続ける馬を見て、ナギは不思議に思った。
ナギ「……何か臭うのか?」
馬「うぐぐ……多分、死因は刃物が関係してて、その後は放置されてた感じでしょうか……あぁ、少し休憩!」
馬はハヤテの傍から飛び退き、ナギの背後に隠れた。
ナギ「……意味がわかんねぇから説明しろ。」
馬「うぅ、説明したいのはやまやまですが、大急ぎで船長とソウシさんを呼んできてくれませんか?
私はハヤテさんの侵蝕を何とかしなくては…」
ナギ「……………」
色々と腑に落ちない点があるが、今は彼女に従うしか術は無い。
ナギは仕方なく馬ご指名の2人を呼びに行った。
少しして…
リュウガ「馬ー、来たけどスッゲー眠いぞー!」
ナギに叩き起こされたリュウガが笑いながら颯爽と現れ、
ソウシ「ちょっとナギ!!黙ってないで、私から奪った貝殻ワカメ馬ちゃんは何処にやったんだ!?
頼むからあれだけは返してほしい、傑作中の傑作なんだ…」
ソウシもナギを追い掛けるようにしてやって来た。
ナギ「……連れてきたぞ…って、おい。」
馬「あ、おかえりなさい!」
ハヤテ「うぅぅ………うぅー…」
ナギが不在の間に、馬はハヤテの顔に特製の特大お札を貼っていた。
しかし、ハヤテが息をする度にその特大お札で鼻と口が塞がれ、非常に苦しそうにしている。
馬「ご覧の通り、呪いが強烈でハヤテさんはとても苦しそうです!」
ハヤテ「うぅー、」
ナギ『明らかに紙のせいだろ…』
馬「お札を剥がしてみますよ?」
ナギにハヤテの気道確保を指摘され、馬は仕方なくハヤテのお札を剥がす事にした。
馬「いきますよ、皆さーん、ついでにハヤテさんの首に注もーく。」
ペリッ…
ハヤテ「っ!!………ぐぁっっ…!!」
馬がお札を剥がした瞬間、ハヤテは苦悶の表情を浮かべ、ベッドの上でのた打ち回る。
そして、どういうわけか、ハヤテの首に一筋の黒い線がゆっくりと引かれていく。
ソウシ「えっ…」
ナギ「…!?」
リュウガ「へー、どうなってんだ?」
不可解な現象を目の当たりにした3人は驚きの声を上げた。
馬「もう限界でしょうね。」
そう言ってから馬は丁寧にお札を貼り直す。
ペタリ、
ハヤテ「うぅ………ん、」
ハヤテは先程のように唸るだけに留まり、彼の首筋も初めから何も無かったかのように謎の線は静かに消えていく。
馬「このハヤテさんの首の線が1周回って繋がっちゃったら…」
リュウガ「どうなるんだ?」
馬「多分、ハヤテさんの首はポロッと取れてしまうと思います。」
ソウシ「え、何でわかるの?」
馬「これは連想ゲームみたいなものなんですが、」
と、前置きをしてから馬は説明を始めた。
先程のナギの時と違って説明に応じているのは、リュウガという対心霊兵器と、ソウシという医学博士が応援に来てくれたため彼女の心にゆとりが出来たからだろう。
馬「私、鼻がよく利く方でして、憑かれてる人の臭いを嗅いだら、憑いてるモノの死因がなんとなくわかるんですよ。」
ソウシ「へぇ…」
リュウガ「そんなのもわかるのか、面白ぇな!!」
ナギ「…………」
ナギはいつものように、『犬みたいだ』という感想を抱いている。
馬「で、錆びたような刃物の臭いと…多分腐敗臭かな、そんな臭いがして、首筋の黒い線。
これらの事から連想すると、ギロチンか何かで処刑された人がハヤテさんに憑いてるんじゃないっすかね。」