【ヒャクミビーンズに挑戦!(1)】
※ヒャクミビーンズとは、某テーマパークの名物土産の事です。
※ナギと主人公が夫婦になってすぐ辺りの設定です。
明日の朝食の仕込みを終えたナギが、就寝のために自室に戻ると…
馬「あ、ナギさん、お帰りナッシー(裏声)!!」
シャワーを終えたばかりの
馬が機嫌良くナギを出迎えてくれた。
ナギ「……あぁ。」
先日、シリウス号は大きな娯楽施設を有する島に寄港した。
彼女はそこで出会った某キャラクターをすっかり気に入ってしまい、最近はよく、そのキャラクターの口調を真似るようになっていた。
馬「ねぇ、ナギさん!」
ナギ「……あ?」
馬「梨汁ブシャー!!」
そう言いながら、
馬は頭をフルフルと振った。
ナギの顔に飛沫がかかる。
ナギ「……アホ、止めろ。」
犬のように頭髪についた水滴を弾こうとする彼女の頭を抑えつけ、タオルでガシガシとキツめに拭いてやると、
馬「あだっっ、ちょっと…あの、頭が、ズル剥けに…アタタ、もっと優しさをください!」
と、抗議されてしまった。
ナギ「……何で毎回ちゃんと拭いてこねぇんだよ!」
毎度毎度、手間を掛けさせる
馬に苛立ちながらも、面倒見の良いナギは最後までしっかりと拭いてやる。
馬「いやー、ナギさんにやってもらうと楽…じゃなかった、愛されてるなーって感じがして♪」
ナギ「……………」
幸せそうに顔を綻ばせながら話す
馬に、ナギは不覚にも萌えてしまった。
途中、本音が聞こえた気がするが、頬をピンクに染めた艶やかな彼女を見ると、そんな事はどうでも良くなってしまう。
馬「ナギさん……チュウ、しても良いですか?」
馬の口調が甘えるようなものに変わった。
先程の某キャラクターのような裏声ではなく、蕩けるような彼女の地声だ。
ナギ「……あぁ。」
ナギもその気になったようで、
馬の腰に手を回す。
馬「ナギさん、大好きです…」
そう小声で告げてから、
馬の方から唇を合わせていく。
チュ…
ナギ「…………」
湯上がりの
馬からはほんのりと石鹸の香りがする。
馬「……んぅっ、」
ただの口付けだけでは気の済まなくなったナギは強引に舌を割り入れた。
………………
ナギ「……!?」
湯上がりの
馬の口からも、どういうわけか石鹸の味がした。
ナギ「おい!」
ナギは一気に現実に引き戻された。
そんな彼に対して、
馬「ぶはっっ(笑)、バレました!?
ヒャクミビーンズのせっけん味を食べてたんですよ(笑)」
馬は爆笑しながら説明書を取り出した。

【(2)に続く】
石鹸味は固形石鹸をかじったような味がして不味かったです(笑)