100回目のプロポーズ~私が死なせません!!~
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馬「ナギさん、困らせてすみません。
今の言葉は忘れてください。」
ナギ「……あぁ、流石に困るな。」
馬「ですよねー(笑)
あ、指輪ありがとうございます、大事にします♪」
感じてしまった寂しさを笑って誤魔化してから、馬はナギに背中を向けた。
馬『船に戻ったら、前みたいにナギさんの部屋を使っても良いのかな?』
気になる馬の今後の身の振り方だが、ナギがゲオルグの元に戻ることを嫌がるので、これからもシリウス号のメイドとして雇ってもらうしかないだろう。
また家無し職無しに戻ってしまったのでとにかくその問題を早急に解決しなければならない……馬は頭の中でそんな事を考えている。
馬「さ、すぐに着替えますから背中の紐を外してくださ…、いっ!?」
ところが、ナギにいきなりヴェールを後ろに引っ張られてしまった。
馬「ナギさん?」
ナギ「……そういう台詞は先に言われると困るだろ、俺が言いたかったのに。」
馬「せ、背中の紐を外せって台詞を?」
馬はぎょっとしてしまった。
ナギの衣服に紐が付いているなんて初耳だった。
そしてそれを解いて欲しい彼の気持ちも。
ナギ「……違う。」
馬「違う?」
ナギ「……結婚してくれって台詞、俺が言いたかった。」
馬「な、な、な、なんですと……!?」
ナギの言葉が衝撃的過ぎて、馬は再びカタカタと震え出す。
ナギ「……馬、俺と結婚して欲しい。
妻として、ずっと隣にいて欲しい。」
その言葉は武骨なナギからのプロポーズだった。
口から心臓が飛び出しそうになっている馬の答えはというと……
馬「は、は、は、…はひ…、…よ…よろこんで………(※はい、喜んで)」
失神一歩手前の彼女だが、勿論、『yes』の一択だった。
ナギ「……フッ、」
馬の返事を聞き、ナギは微笑んだ。
そして、未だ信じられない顔をしながら小刻みに震えている彼女を抱き寄せようとした、
その時、
シン「遅いわーーー!!」
メンバーの中で最もクールだと定評のあるシンが絶叫しながら乱入してきた。
ナギ「……!?」
馬「げ!!」
シン「お前らは……!本当にお前らは……!!
告白だけでどれだけ時間を掛けてるんだ!?
船長ならその時間で5回はヤってるぞ!?」
取り乱しているシンの様子からして、馬達のプロポーズを焦れながらずっと見ていたようだ。
さらに、
リュウガ「どうも、お2人さん!!
5回はヤってる船長です(笑)」
シンに続いてリュウガもニヤつきながら出てきた。
ソウシ「良かったね、馬ちゃん……想い合う2人がやっとくっ付いて私も嬉しいよ♪」
ソウシも馬の慶事を自分の事のように喜びながら出てきた。
しかし、極上の天使スマイルは馬の前だけで浮かべて、ナギの方を振り返った際には、
ソウシ「いいかい、ナギ。
馬ちゃんを泣かせたら私が承知しないから。」
般若の顔で警告の言葉を発していた。
続いて、
ハヤテ「良かったな、馬ー!!」
トワ「おめでとうございます! 馬さん、ナギさん!」
若手2人も祝福の言葉を掛けながら出て来た。
彼らまで馬達のプロポーズを見ていたらしい。
ナギ「……………」
馬「あわあわあわあわ…」
メンバー全員の集結に、ナギは絶句し、馬は白眼を剥きながらガクガクブルブルとうち震えていた。
ハヤテ「よし、トワ!!馬を胴上げしようぜ!!」
トワ「えっ!?危ないですよ、ハヤテさん…」
ハヤテ「いやいや、めでたい時は胴上げって決まってんだろ、ほらそっち持て。」
ソウシ「うーん、やっぱりめちゃくちゃ軽くなってるね、馬ちゃん。」
ちゃっかりソウシも馬の胴上げに加わっている。
馬「ひぃぃぃ…(白眼)」
ナギにプロポーズされたというのに、何故自分はハヤテとソウシとトワに胴上げをされて空を飛んでいるのだろう……馬は非常に混乱していた。
ナギ「……もう止めろ、危ねぇ。」
しかし、そこは馬の旦那様がきちんと止めてくれた。
ハヤテ「お、流石ナギ兄!良き夫!!」
ソウシ「お嫁さんの危機をちゃんと救ったね。」
トワ「ナギさんカッコいいです!」
馬「ヒューヒュー!!////」
ナギ「……何でお前も冷やかす側にいるんだ。」
夫のポジションになった彼からの記念すべき初ツッコミである。