100回目のプロポーズ~私が死なせません!!~
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギ「……お前はとことん自虐的だな。」
ナギは呆れながらも馬の顔を優しく包み込んだ。
こんなに可愛らしい顔をしているのに、どうして自ら傷付きに行こうとするのか。
馬「こ、殺す時は一思いに…ガクガク…出来れば貴方様のシャツの匂いを嗅がせてもらいながら逝きたいです……」
真剣な顔で懇願する馬に、
ナギ「……馬じゃなくてあの軍人を殺るに決まってんだろ。」
と、正しい対象に訂正した。
馬「え……それはダメです!!」
ナギ「……それぐらい嫌いだ。」
馬「ナギさんは既に『下着泥棒』で死刑って言われてるのに、『下着泥棒殺人犯』になったらどうなると思ってるんですか!?
死刑より上の、えーと、生きたまま銅像とかにされちゃいますよ!!
あ、それなら私欲しいかも。」
ナギ『……どこからそんな発想が出てくるんだ。』
ナギはつくづく呆れてしまった。
話が脱線してしまったが、 ナギは馬の左手を取った。
そして、自身のズボンのポケットを探る。
馬「?」
何だろうと、馬はナギの行動が気になって仕方がない。
ナギ「……………」
ナギはポケットから徐に取り出した小さな物を、
馬「えっ?」
馬の指に嵌めた。
ナギ「……チッ、少しでかかったな。」
しかし、馬の薬指には少々大きかったようで、彼女の中指に嵌め直した。
馬「こ、こ、こ、これは……!?」
指に嵌められた物、それは小さなピンクパールの付いた指輪だった。
そして、このピンクパールには馬にも見覚えがある。
以前、人魚島で馬が収獲してきた巨大真珠の中で、獲るのも躊躇う程、一際小さかった貝から獲れた真珠粒だった。
ナギ「……ちゃんとしたサイズのはまた買ってやる。」
ナギは馬と視線を合わせずに告げた。
女性にアクセサリーを買うという発言は彼からすれば非常に照れ臭いのだ。
一方、馬はと言うと、
馬「な、ナギさん………」
馬の身体はブルブルと小刻みに震えている。
感極まって武者震いをしてしまった、と後の彼女は答えている。
ナギ「……何だ?」
馬「あのっっ、結婚してください!!」
ナギ「………は?」
ムードもへったくれも無い中で、いきなり馬はシンプルなプロポーズをしたのだった。
馬『これで……100回目!!』
彼女からすれば100回目のプロポーズに該当する。
もうこれ以上は求婚してはいけないという線引きをしたファイナルプロポーズでもある。
ナギ「……………」
ナギは無言だった。
今までの流れからすると素気なく断られるパターンだが、
馬「これからもナギさんの危険を排除していきますっ!!
私が絶対に死なせませんからっっ!!
だから…だから嫁としてお傍に置いてください!!」
馬はこれで最後だからと必死に縋りついた。
ナギ「……………」
馬「……………」
2人の間に流れる沈黙。
馬「……うぅ、」
『黙殺』……つまりはプロポーズの拒否、これがナギの答えなのだろう。
気合いが入り、怒り肩だった馬の肩がゆっくりと下がっていく。
そもそも今までに99回も断られていた。
両想いまでは良くてもナギには結婚願望が最初から皆無なのだろう。
そんな彼に結婚してくれだなんて笑止……死んだと思っていた彼が生きていただけで十分ではないか、と、馬は瞬時に考えを改めた。