果たして感動の最終章となるのか…!?

(作画:梅様、素敵な再会イラストありがとうございます!)
※最終章と書いてますがまだまだ連載は続けて行くつもりです(笑)
モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(最終章)
……………………………
結婚式の前夜、シリウス号にて……
リュウガ「良いか、野郎ども〜!!
明日の花嫁奪還作戦についてだが……ぶっちゃけ、めちゃくちゃヤバい賭けになるぞ!!」
シン「軍の関係者しかいない会場にたった6人の海賊で突撃するわけですからね。」
リュウガ「その通りだ、このままで行ったらすぐに全員死ぬだろうな(笑)!!」
リュウガは自分達の生き死にに関わる事を非常に面白そうに話している。
ハヤテ「えー、流石に死にに行くだけってのは勘弁してぇな、なぁ、トワ?」
トワ「でも、そうしないと
馬さんを取り戻せませんよ?」
ハヤテ「まぁそうだけどなー。」
ハヤテはチラリとナギの方を見た。
ナギ「……………」
メンバー達の中で最も
馬を奪還したいであろうナギは黙って立っている。
それにしても、彼から放たれている威圧感が凄まじい。
ハヤテ『ナギ兄、鬼気迫ってるな。』
ソウシ「ハヤテ、私達が犬死にしないためにも作戦を考えたから。
多分これならイケると思う。」
ハヤテ「……あれ、ソウシさん何かやつれてません?
目の隈が凄ぇっすよ。」
ソウシ「うん、
馬ちゃんが居ないと寂しくてね。
なかなか眠れないんだ。」
ハヤテ「えぇ…」
何故ソウシがそんなに思い詰めているのかと、ハヤテはやや引き気味だった。
リュウガ「海賊なのに船で移動しないってのが面白ぇな!」
シン「帝国軍はナギを救出した時よりも迅速に港を封鎖するはずです。
なので、海路よりも北の陸路で逃走します。」
リュウガ「成る程な、それでその逃走手段の方は?」
ソウシ「手配済みです。」
リュウガ「よし!!
全員が変装をして会場に潜入する!!
変装を解いた後は完全武装と生物兵器を駆使して力付くで花嫁を拐う!!
その後は海賊らしく堂々と船で………逃げない!!
たまにはこんな作戦も面白ぇな(笑)!!」
リュウガの豪快な笑い声が食堂に響いた。
……………………………
クリス「えっ、シシマイ、ですか?」
梅「おう!!」
ゲオルグ「……?」
タケル「お、おい!くそジジィっっ!」
クリス「ば、バージンロードに…?」
梅「そう、この立派な奴でな!」
梅はヤマト名産であるシシマイの被り物を誇らしげに取り出した。
タケル「アホか、そんなの絶対、」
クリス「ふふふっ、…良いです、よ?」
タケル「え、良いんですか!?」
クリスという司祭は髪の毛の色もロマンスグレーで立派な顎髭も生えている。
パッと見た限りは中年男性のように見える。
だが、顔の造形は元より、言動がソウシそのものなのだ。
馬『……やっぱりあのクリスって人は絶対ソウシさんだ。
めちゃめちゃ笑いを堪えてるし、シシマイとかソウシさんの好きそうなネタだもんな……』
一連のやり取りを見ていた
馬はクリスがソウシである事を確信した。
しかし、何のために彼は現れたのだろうか。
まさか自分を奪い去りに来たのか?
いやいや、シリウス海賊団にとって何の利益にもならない自分を拐うために、こんな軍人だらけの危険な場所に来るなんてことはありえない。
もしかしてこの会場の何処かに凄いお宝でもあるのだろうか?
それならば他のメンバーもこの会場に来ているのかもしれない。
もしかしたらナギもいるのだろうか…?
馬の中で様々な思考がなされていく。
馬『ダメダメ!ナギさんの事はもう考えないようにしないと……と、とにかく今は、』
目の前にいる司祭がソウシだとバレないよう、
馬は全力でフォローに回る事にした。
タケル「いや、ダメでしょう、そんなふざけた感じでバージンロードを歩いたら、」
クリス「いえ……新婦のお父様がそうしたいのならば……神もお許しになるでしょう(笑)」
後半部分の笑いが隠しきれていない。
タケル「司祭様…?」
馬「う、梅さん!
親子シシマイやって良いんだって!!
どっちが前になる?
やっぱり背の高い梅さんかな!?」
馬はタケルの注目を自分に引き付けようと必死になっている。
梅「いや、さっきから考えてたんだが……やはりバージンロードだし、横に並んで厳かに歩かねぇか?
シシマイかぶったままで。」
つまりはこういうことである。
(※仮参考画像)

この状態でレッドカーペットを闊歩するつもりらしい。
馬・クリス「ぶふぉぇぁっっ(笑)(笑)(笑)」
馬とクリス司祭は同時に噴き出した。