モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その7)
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ゲオルグは馬の腰に手を回した。
馬「……っ!?」
対する馬の方は、ゲオルグに急に触れられたものだから身体をビクッと跳ねさせて驚いた。
ゲオルグ「………雪、か。
式の後に北国に飛行船で行く予定にしている。」
ゲオルグには前々から他国領土の偵察のためにモルドー帝国を離れる予定があった。
その事もあって、異例の早さで式の手配をしているのだ。
馬「そ、そうなんですね。」
未だナギの事を想い続けている馬は少しでも体を離そうと背中を反らしている。
しかし、そんな事はゲオルグが許さなかった。
ゲオルグ「もしかしたら飛行船の墜落で山に漂着するのかもしれない、な。」
ドサッ……
北国一帯を囲っている山脈は雪が溶けずに積もったままだった事を思い出しながら、ゲオルグは馬をベッドに横たえさせた。
馬「あ、あぁ…雪山ですか、なるほど…」
馬はわざとらしい相槌を打ちながらも、ゲオルグとの密着具合に動揺している。
ゲオルグ「馬嬢…」
馬「は、はい……」
馬はとっくにナギに手を出されていると思っていたが、実は汚れの知らない乙女だった……昨日、医師からそれを知らされたゲオルグは密かに喜んでいた。
ゲオルグ「もう1度見てくれないか?」
2人でベッドに寝転びながら、ゲオルグは初心な馬を試すように尋ねた。
馬「目ですよね?
わ、わかりました…」
先の事を見ろと言われたらからには見てあげないと……これも彼女の昔の職業癖だった。
馬は震える手でゲオルグの顔に手を伸ばした。
馬「よ…っ、」
再びゲオルグの瞳をじっくり見るために馬が身を起こそうとすると、
ガシッ!!
馬「!?」
ゲオルグ「そのままで。」
ゲオルグに捕まり、寝かされてしまった。
馬「…………」
ナギの死を聞かされてからは、いつもの奇声を上げる気力もなかった。
黙ってゲオルグのなすがままにされている。
ゲオルグは馬の頭の下に自身の腕を通し、腕枕の態勢を取った。
馬『ち、近い…』
少しずつ縮められていく距離に、馬は内心で焦っていた。
かなりの至近距離で見るゲオルグの顔はシリウスメンバー達と肩を並べるくらいに整っていた。
顔の系統を言うとすれば、やはりナギと雰囲気が似ている気がする。
鋭い目付きが特有の端整な顔立ちで……
馬『うぅ……ナギさん…』
ついナギの事を思い出し、またじんわりと涙が溢れてきた。
ゲオルグ「馬嬢…?」
ふいに馬が沈んだ表情を浮かべて涙目になった事にゲオルグも気が付いた。
馬「わ……私……や、やっぱり…結婚できま……せん………グスッ………うぅぅ…すいません……」
馬の眼から大粒の涙が溢れ落ち、ゲオルグの腕に伝った。