モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その7)
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……………………………
その日の夜、仕事を終えたゲオルグが帰宅してきた。
ジェイガン「おかえりなさいませ、ゲオルグ様。」
ゲオルグ「………あぁ。」
昨日まで明るく出迎えてくれていた婚約者の姿はそこには無く、長年仕えている執事の出迎えを受け、ゲオルグは少しばかり寂しく思った。
ゲオルグ「馬の様子は…?」
この館の主人であるという建前もあるので、ジェイガン達使用人の前ではゲオルグは馬の事を『嬢』という敬称を付けずに名前のままで呼んでいる。
ジェイガン「ルイーズが付きっきりで面倒を見ております。
医師からもそうするようにと言われました。」
ゲオルグ「そうか……自傷行為は?」
ジェイガン「はい、その件もルイーズが懸命に話し掛け、傷付ける隙を与えないようにしております。
驚く事に拘束具を解いても平気なようで、医師も安定剤を打つ事なく帰られてしまいました。」
ゲオルグ「……そうか。」
ジェイガンの話を聞き、ゲオルグは静かに衝撃を受けていた。
自分は馬を傷付けさせないために拘束するしか術が無かったが、ルイーズは実に平和的な対処法を取っていたからだ。
話術だけで癒せるなんて口下手なゲオルグには到底無理な話だろう。
ジェイガン「……正直、ここまで馬様とルイーズの相性が良いとは思いもよりませんでした。」
ゲオルグもジェイガンと同じことを考えていた。
ゲオルグ「今晩から寝室の横の部屋にルイーズを待機させてくれ。」
もしもの時は馬を縛り上げるよりもルイーズに協力してもらった方が良い。
ゲオルグは馬にとって最適な環境を整えてやりたかった。
ジェイガン「承知致しました。」
……………………………
ゲオルグ「ルイーズ、日中は世話になった。」
ルイーズ「いいえ、当然の事をしたまでですわ。
それでは、馬様、私は下がりますね。」
ゲオルグが入室してきたタイミングに合わせてルイーズは退室しようとした。
いくらルイーズがゲオルグに反感を持っていたとしても、夜の寝室は夫婦で使うもの、ルイーズにはそこまで口を出せる権利は無かった。
馬「ルイーズさん…」
馬は信頼しきっているルイーズの退去を不安に思った。
昨晩、そうするしかなかったとはいえ、自分を拘束したゲオルグと2人きりになるのが怖く感じてしまう。
何よりも彼がナギを殺したかもしれないという疑惑のせいで拒絶反応を起こしそうになっていた。
不安そうにする馬とは対照的に、
ゲオルグ「後は大丈夫だ、下がれ。」
ゲオルグはルイーズの退室を促した。
ルイーズ「はい。」
馬「…………」
ゲオルグ「馬嬢、ルイーズの部屋を隣の部屋に移した。
いざとなったらすぐに呼べば良い。」
馬「あ、ありがとうございます…」
馬はゲオルグが配慮してくれたのだとすぐに理解した。
それなのに警戒心を抱いてしまう自分を深く反省した。
馬『ゲオルグさんを逆恨みしちゃいけない…』
暗示をかけるように何度も自分に言い聞かせた。