モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その6)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
ナギ「……………」
ナギは自室で馬の写真を眺めていた。
人魚島で馬が人魚になってしまった時の写真である。
当時はソウシの体を張った撮影方法(※つまりは盗撮)に怒りの感情すら覚えたが、今となってはファインプレーとしか言いようがない。
何故なら馬の顔を見たいと思っても、もうこの写真でしか見ることが出来ないからだ。
写真の中の馬は微笑みながらナギを見つめている。
この時の彼女は本物の人魚よりも儚く美しかった。
ナギ「………っ、…」
ところが、この彼女の笑顔が他の男の物になってしまう現実を思い知ったナギは、感情が高まり、今にも気が狂いそうになっていた。
やはり、あの日の早朝に無理矢理にでも自分の物にしておけば良かった。
いや、もっと早い段階からしておくべきだった。
馬に嫌われても良い。
確実に彼女を繋ぎ止めるためにも、あわよくば自分の子どもでも孕ませていたら今のような事態にはならなかっただろう。
ナギ「……くそっ、」
しかし、それは誤った考えだとナギはすぐに思い直した。
シリウス海賊団の一員にも関わらず、野蛮な思考に至った自分を恥ずかしく思った。
ナギ「……………」
馬の名残を求めて自室を見回してみたが、数ヵ月も共に暮らした部屋なのに、彼女の気配は微塵も残っていなかった。
もう馬の甘い移り香もベッドから消えていた。
彼女が存在したという証はこの写真と、ナギがずっと拒み続けた改造指輪だけ……否、後1つ、馬に渡せずにいた指輪も残っている。
ナギ「………………」
様々な後悔を馳せながら、ナギは写真の中の馬をソッと指でなぞった。
……………………………
ジェフ「………おい、今朝は馬様は来てないのか?」
ここ最近の厨房の日常風景だった馬の姿が見えなかったので、珍しくジェフの方から弟子達に尋ねてきた。
ダニエル「そうなんですよ……でも馬様は毎晩遅くまでゲオルグ様の帰りを待ってるらしいですし、流石に今日は疲れが出たんじゃないですかね。」
ダニエルはそれらしい理由を挙げた。
ジェフ「そうか…」
その返答で納得したのか、以降のジェフは黙って調理作業に入った。
……………………………
ゲオルグ「ルイーズ、お前は私に忠誠を誓えるか?」
ルイーズ「はい…?」
朝からゲオルグに呼び出されたルイーズだが、いきなりヘビーな質問をされ戸惑っていた。
だが、すぐに気を取り直し、
ルイーズ「それは勿論ですわ、ゲオルグ様。」
と、はっきりと告げた。
ルイーズの家系は曾祖母の代からランバート家に仕えている。
彼女も幼少の頃からランバート家に忠実であるように母から強く言われて育ってきたので、ゲオルグの命令に背く事なんて出来ない。
ゲオルグ「ならば……これから見る光景は決して口外してはいけない、わかったな?」
ルイーズ「はい、ゲオルグ様がそうおっしゃるのならば…」
ルイーズはゲオルグに案内され、ある部屋まで足を運んだ。
ルイーズ『部屋が昨日と変わってる。
ゲオルグ様と馬様は夜中に喧嘩をなさったのよね……怒った馬様が拗ねちゃってるのかしら?』
昨晩の騒動をメイド伝いに聞いていたルイーズは、事態を軽く考えていた。
ゲオルグ「……………」
カチッ…
ゲオルグは部屋の鍵を解錠した。
ルイーズ『え、外鍵!?』
ルイーズは、外鍵が掛けられていた事に思わず驚いてしまったが、
ガチャッ……
ルイーズ「…!?」
部屋の惨状を見てさらに驚愕した。