モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その5)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
……………………………
トワ「ナギさん!!」
ソウシ「ナギ!」
久々にシリウス海賊団のメンバーと再会したナギは2人の様子を見て、
ナギ「……考える事は同じだな。」
と、小さく笑った。
ソウシ「うん、全員が鎧を着てる中で、ヤマト胴着の人間がウロウロしてたら怪し過ぎるだろ?」
トワ「僕の赤いスカーフも目立ちますからね。」
ソウシ達は事前に入手していた帝国軍の鎧を着ており、ナギも気絶させた見張りの鎧を奪って着ていた。
いつものナギならばそんな小細工無しに突っ切るのだが、今は負傷している身、少しでも戦闘は避けたかった。
ソウシ「擬態って戦闘の基本なのに、特攻役の3人は着たがらなくて困ったもんだよ。」
逃走を図りながら、ソウシは愚痴を溢す。
トワ「船長は、海賊王が敵の衣装を身に付けるなんてありえない!って言ってましたよね……わわ!」
「いたぞっ!」
物陰から兵が1人飛び出してきた。
ソウシ「せいっっっ!!」
瞬時に、ソウシが鎧の上から人体の脆い部分を見定めて拳を叩き込むと、
「グッッ!!!」
兵は一言呻き声を上げて、その場に崩れ落ちた。
トワ「先生、ありがとうございます!
ハヤテさんは剣の動きが鈍くなるって言って着たがらないし……あ、そこ右側でしたよね?」
ソウシ「そうそう、あ、次も右だから。
で、シンは汗かくのが嫌だからって着なかったんだっけ?」
トワ「そうなんです!!
本当にあの3人はビックリするほど強気だから、見てる僕の方がハラハラします……えい!!」
右折直後に控えていた兵の立ち位置を予想して、トワは自身の武器である木刀を振り下ろした。
「…!?」
トワの攻撃は命中し、こちらの兵も気を失ったようだ。
ナギ「……アイツららしいな。」
2人の愚痴話を聞いていたナギは感想を呟いた。
……………………………
馬「病院ですか?
もしかしてゲオルグさん、怪我でもしたんですか!?」
ゲオルグから共に外出しようと提案されたのだが、その意外な行き先に、馬は理由を聞かずにはいられなかった。
ゲオルグ「いや、貴女を診てもらう。」
馬「私、ですか?」
至って健康体なのに何を診てもらうのか?
ますます馬には理由がわからなかった。
ゲオルグ「言いにくいのだが、貴女が妊娠してないか…、ブライダルチェックというものを受けて欲しい。」
馬「ブフォッッ!!」
予想外な診察理由に、馬は色んな物を噴出しそうになった、いや、噴出した。
ジェイガン「馬様は少し前まで別の殿方とお付き合いなさっていたと伺いました。
ゲオルグ様との結婚にあたって、万が一ランバート家と血の繋がらない御子様をご懐妊なさっていたら大問題ですので、必ず診察していただきたいのです。」
デリケートな内容なので、口下手な主人に代わってジェイガンが補足の説明をした。
ゲオルグ「もしも馬嬢が現在妊娠していたとしても、自分が責任を取るつもりだ。
それよりも貴女の身体が心配なんだ。」
ジェイガンは後継ぎ問題を心配していたが、ゲオルグは昨夜の馬の様子を心配していた。
ジェイガン「ゲオルグ様…」
寛容過ぎるゲオルグの姿勢に、主人に忠実な執事は少しばかり胸を痛めている。
馬「わ、わかりました…ズビズビ。」
鼻水を啜りながら、馬は病院行きを了承した。
ナギと行動していた手前、自分は誰とも交わっていないと訴えても信憑性に欠けるだろう。
それならば医者から直接証明してもらった方が手っ取り早い、そう考える馬だった。
しかし、この時の彼女は病院でどんな診察をされるのか、詳細までは知らなかった。