モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「お風呂ありがとうございました~。」
馬は濡れた頭をタオルで拭きながら相部屋に戻ってきた。
広大過ぎる屋敷のせいで迷子になった馬は途中で何度も使用人達に部屋の場所を尋ねたが、皆嫌な顔をすることなく丁寧に教えてくれた。
馬「ここで働いている方達はとっても親切で優しいですね。」
ゲオルグ「……そうか?」
ゲオルグは机に向かって持ち帰りの書類を仕上げており、馬に背を向ける形で座っている。
馬「すみません、お仕事の邪魔をしちゃいましたね。」
ゲオルグ「いや、じきに終わる。」
馬「いえいえ、ごゆっくり。
私は先に寝床を作って寝ておきますから……ねっと!」
ゲオルグ「……寝床?」
聞き慣れない単語を聞いたゲオルグは顔を上げ、振り向いた。
そこで彼が見たものは……
ゲオルグ「何をしている?」
馬「え?寝床を作ってるんです!
いやー、フカフカな絨毯が本当に素晴らしいですね!」
と、真面目な顔で言いながら、床に直接バスタオルを敷いている馬がいた。
浴室に置かれていたバスタオルを2枚、それぞれ掛け布団、敷き布団として使用するために勝手に持ってきたようだ。
馬「そして、これをクルクル~っと。
うん、良い感じ♪」
ご丁寧にフェイスタオルまで持ってきた彼女は、それを適度な大きさに丸めて枕にしてしまった。
ゲオルグ「……………」
ゲオルグが馬の意図を理解するまでに暫し時間が掛かった。
ゲオルグ「その格好、」
そして、床に直接寝ようとしている彼女よりも、彼女自身の装いに目が行ってしまった。
馬「格好?お借りしたシャツでございますよ?」
馬はボタンでも掛け違えているのかと、自身の胸元を確認したが、特におかしいところは無かった。
ゲオルグのシャツを身体の小さい馬が着ると、かなりブカブカに感じられる。
しかし、それは男子にとっては視覚的に堪らない萌えポイントになることを、馬は勿論、ゲオルグさえも知らなかった。
実際に目の当たりにするまでは。
ゲオルグ「…………」
黙って馬を凝視するゲオルグだが、内心では、『愛らしい』 といった、女性に対して初めての感想を抱くのだった。
ゲオルグは女性が苦手だった。
女性と言えばヒステリックに喚き散らし、感情で物事を決めてしまう生き物だと思っていた。
それに、今まで出会ってきた貴族の女性達にも決して良い印象を抱かなかった。
ベタベタと身体に纏わりつかれては、キツすぎる香水と化粧の匂いを振り撒かれた。
そんな女性達に対し、ゲオルグは何度も眉を顰めた記憶しかない。
ゲオルグ「馬嬢、こちらへ来るんだ。」
馬「ほい…じゃないじゃない、はーい、何でございましょ?」
ゲオルグに呼ばれ、馬はヒョイヒョイと、軽い足取りで彼の近くまで行った。
ゲオルグ「……………」
馬「何ですか?
机回りのお掃除でもしましょうか?」
ゲオルグの妻ともなろう者が掃除などする必要が無いのに、それでも彼のために働こうとする馬。
馬からすれば今までの生活での労働根性が染み付いているだけなのだが、ゲオルグからすれば健気で従順な女性に思えた。
やはり馬に好感を抱かずにはいられない。