モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その3)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギ『……ここは崖沿い、余程の馬術が無いと来れなさそうだが…』
それでも微かに蹄の音は聞こえている。
やはり何者かがこちらに向かって来ているのだろう。
ナギが辺りの様子を窺っている間に、
馬「ナギさん!」
馬が柵を上りきり、降りるという意思表示をしてきた。
ナギ「……受け止めるからそのまま飛べ!」
馬「はい、お邪魔しまーす。」
馬はナギの負担にならないように勢いを殺して飛び、
ナギ「………っ、」
そんな彼女をナギはしっかりと受け止めた。
馬「ありがとうございます!」
馬「に、逃げましょう、あわわわ…」
折角、問題なく敷地内から出られたと言うのに、馬は取り乱したままである。
ナギ「……もう大丈夫だろ。」
小さく震える彼女の手をギュッと握り直してやる。
馬「嫌な予感がずっと、ずーーっとしていて、ハッキリ言って、これはイカン感じでございます!!」
ナギ「…………」
ここまで馬が怯える様子は珍しい。
それに先程聞こえた蹄の音も気になる。
しかし、今はひたすら逃げるしかない。
ナギ「……街まで出るぞ。」
馬「は、はい…」
このまま公道は使わずに崖に沿って進み、市街地まで目指すことにした。
……………………………
順風満帆だと思えた馬達の逃走劇、しかしそれは突然終わりを告げた。
馬「!?」
先に何かを察知したのは馬の方だった。
そして、
パンッ、パンッ、パァンッッ!!
複数の銃声音が辺りに響き渡る。
馬達が1発も被弾しなかったのは威嚇射撃だったからだろう。
ナギ「……チッ、」
ナギは仕方なく足を止めた。
相手は複数いる、それだけで不利な状況だとすぐに察した。
馬「な、ナギさん…」
ナギ「……隠れてろ。」
前方から発砲音がしたので、自分の背後に馬を隠し、ナギは腰の鎖鎌に手を伸ばした。
馬「……は、はい。」
ナギの言葉に、より忠実に従うため馬もポケットの中の特製煙幕に手を伸ばす。
ナギ「…………」
銃声の数からして敵は複数だとわかったものの、相手側の人間がどのように配置されているのか正確な位置は掴めていない。
ナギは動く事が出来なかった。
その時、
「シリウス海賊団のナギで間違いないな?」
前方から声が聞こえてきた。
馬『あれ、この声って…』
馬には聞き覚えのある声だった。