モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その2)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
馬「あなたは……ソリアさんのお知り合いですよね?
私をソリアさんと間違えてここまで来ちゃったんですよね?」
ナギ「…………」
スタンレー「だが、この男は貴様の名前を知ってたではないか。
どういう事だ?」
馬「……あ、あぁ…思い出しました。
この人ソリアさんの恋人で……1度だけご飯を奢ってくれて……あの、とにかくレオンさんは全くの他人なんです!
だからご主人様、今すぐ帰してください!!」
とても顔色の悪い馬が、懸命にナギを助けるために嘘を並べている。
顔色が悪いのは、胸騒ぎと、彼に対する複雑な心境のせいで体調が悪化しているせいでもある。
馬「ささ、レオンさん、ソリアさんが待ってますよ。
早く帰ってあげて…」
それでも馬は自分を奮い立たせ、ナギを帰そうと誘導する。
馬『大丈夫、私はナギさんを抱えたまま泳ぎきったし、ダンス大会も何とかなった!
だから今回も無事に帰せるはず!!』
そう信じている彼女は最後までナギを助けるために必死だった。
ナギ「……………」
ナギは馬の意図を理解した。
こんなに必死に自分を帰したがるということは、こちらの正体がこの貴族の男にバレているのかもしれない。
馬「ご主人様、すぐにレオンさんを帰してから、早く私に屋敷を案内してください。
ね、お願いします♪」
ぎこちなくスタンレーに微笑む馬は相当無理をしているようだ。
そんな彼女の姿を見て、ナギの胸が再び締め付けられる。
ナギ「…………」
馬はどんな時も身を挺して自分を護ろうとしてくれる。
それなのに自分は馬に辛い思いをさせてばかりだった。
酷く傷付けてしまった分、これからは自分が馬を守ってやりたい。
ナギは覚悟を決めた。
ナギ「………馬、」
ナギは馬のすぐ傍まで歩み寄る。
スタンレー「お、おい、貴様、何をする気だ!?」
陸海両方の軍から極悪だと警告されている高額賞金首らしき男に近付かれ、馬の横に立つスタンレーの方が狼狽えた。
馬「…………」
馬も怯えるような眼差しでナギを見つめている。
彼女の中でナギに対する畏怖の感情が根付いてしまっているのだ。
長身のナギが馬の顔を見下ろせる位置に来た時、
ナギ「……馬、悪かった。」
彼は謝罪の言葉を述べた。
それは、普段の淡々とした口調の彼からは想像出来ない、とても感情の籠った声音だった。
そのままナギは馬の頬を両手で包み、静かに顔を上げさせた。
ナギ「…………」
馬「…………」
不安げな馬の瞳を自分の瞳と合わせてから、
ギュ……
小さな馬の身体を強く抱き締めた。
馬「……!?」
馬には何が起きたのか理解出来なかった。
咄嗟に身を固くしたが、優しいナギの包み込むような抱擁に、次第に身体の緊張は解れていった。
夜泣きの際に、いつも抱き締めてくれていた彼の抱擁を、馬の身体は覚えていたのだ。