モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その2)
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スタンレー「いきなり何だ!?
今のワシは一刻を争う事態なんだぞ!!」
馬の言葉を信じきっているスタンレーは、自身の生命の危機に怯えていた。
そのため、急に現れた執事に八つ当たりのような態度を取っている。
執事「も、申し訳ございません、実は高額な賞金首が我が屋敷にやって来たようでして…」
馬「!?」
スタンレー「賞金首だと?」
執事「はい……それが…!」
執事は馬の方をチラチラと見やりながら非常に言い辛そうにしている。
スタンレー「さっさと言え。」
執事「は、はい…」
主に促された執事は恐る恐る説明を始めた。
執事「そちらのお客様の知人と名乗る男性が先程屋敷を訪れたのですが…」
馬『まさかまさか……』
馬の胸騒ぎは最高潮に達しており、顔色も並行してどんどん悪くなっていく。
執事「その男性を見たメイド達が何やら黄色い声を上げて騒いでおりまして、」
馬『騒いでる理由が、男性が全裸の変質者だった、的な理由でありますように……』
馬は執事の口から『シリウス海賊団』の名前が出てこない事を心から願っていた。
執事「理由を問うてみたところ、男性は『シリウス海賊団のナギ』に間違いない、と申しておりました。」
馬『あああああああああああ……終わったぁ……』
馬はこの世の終わりの如く絶望した。
1番実現して欲しく無かった予測が執事の口から発せられたからだ。
馬『どうしようどうしようどうしよう…』
顔色に続いて血の気も一気に引いていく。
世界のトップスターはどんなに変装をしていても見抜かれてしまうことがある。
見抜く人物は名うてのジャーナリストか、はたまた熱狂的なファンに多く、彼らは並々ならぬ観察眼を有しているものだ。
ナギがスタンレーの屋敷に到着した際も、手配書に掲載されている写真の衣服は身に纏わずに、多少の変装は心掛けていた。
ところが、運の悪い事にシリウス海賊団の熱狂的ファンがメイドの中に1人存在していた。
彼女は部屋に案内されるナギを一目見て、
「きゃぁぁぁっっ、今のお客様、シリウス海賊団のナギ様じゃない!?」
と、すぐに正体を見抜いたのだ。
そこからミーハーなメイド達の間でお祭り騒ぎが始まり、メイド長にまで伝わってしまった。
生真面目なメイド長はすぐに執事に報告し、この度スタンレーの耳にまで届いたのだ。
執事「とりあえず件の男性は客室にお通ししておきました。」
スタンレー「うーむ、判断をし兼ねるな。
確実に『シリウスのナギ』で合っているのか?」
執事「はい、メイドのライサが確実だと興奮した様子で申しております。」
スタンレー「ライサのやつめ、シリウスなんかのファンだったのか……おい、貴様!」
馬「……はい。」
馬が余りにも生気が無くなっていたのでスタンレーは仰天した。
スタンレー「な、何だ!?酷く顔色が悪くなってるぞ、大丈夫か?」
馬「い、今頃馬車酔いが来てしまって…アハハ。
それより私の知人が来たんですか?」
2人のやり取りを聞いていた馬は、思い切って自分からナギについて尋ねてみた。
執事「お相手の方はレオン様と名乗っておられましたが……」
執事が疑いの眼差しを馬に向けた。
馬『ひぇぇ……メチャクチャ聞き覚えのある名前だわ。』
スタンレー「どうやらそいつは『シリウス海賊団のナギ』らしいぞ。
貴様の知り合いなのか?」
追い討ちをかけるようにスタンレーも馬を睨み付ける。
2人は馬が高額懸賞首の仲間ではないかと懐疑の念を抱いているようだ。