モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その2)
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……………………………
ナギがリュウガに呼び止められた場所から、そう離れてはいない場所にて……
リュウガ「おーい、おっさーん。」
リュウガは、ごり押しで馬を探しに行こうとするナギを説得し、一緒に『情報屋』に会いに来ていた。
ナギ『……こんなところにいるのか?』
『情報屋』がいるとリュウガに案内された場所は、暇をもて余したシルバー世代が屋外で机と椅子を並べてチェスの対戦を嗜む会場だった。
「ん?あぁ、お前か。」
リュウガ「おっさん、一戦頼むわ。」
話し掛けた男性の対戦席が丁度空いたところだったので、リュウガはそこに腰を下ろす。
ナギ「ちょっと船長、」
こんな時にチェスなんか……と、ナギは目で訴えるが、リュウガに手で制されてしまった。
ナギ「……………」
ナギは渋々すぐ横の見学席に座る。
チェスの対戦が始まった。
対戦とは言え、老後の趣味のようなものなので、ゲームの進行はいたって穏やかだ。
「最近の海はどうだ?」
男性が駒を動かす。
リュウガ「ぼちぼちだな。
まぁ、前よりかは軍の取り締まりがキツくなったとは思うが。」
次にリュウガが駒を動かす。
「……最近の懸賞金は高額だからな。
軍は自分らで捕まえて少しでも出費を抑えたいって考えだろ。」
リュウガ「そうだろな、俺を捕まえたら小さい国が買えちまうもんな(笑)」
ナギ「……………」
2人の様子を眺めていたナギは、おっさんと呼ばれるこの男性がリュウガの言う『情報屋』なのだと理解した。
「………で、今日はどうした?」
リュウガ「スタンレー侯爵って知ってるか?
金の馬車持ちの。」
「……あぁ、あいつか。
あいつは良い噂は聞かんな。
担当していた交通事業が成功した辺りからかなり金に汚くなったらしくてな。
金の馬車、お前も見たか?」
リュウガ「いや、俺のツレがその馬車で連れていかれちまった。」
「ツレは女か?」
リュウガ「あぁ、ピチピチの20代だ。」
「そうか、残念だがそのツレとやらは無事ではないかもしれんな。」
ナギ「……!!」
男性の発言にナギは動揺した。
だが、再びリュウガに手で制されてしまう。
「あの男は気に入った女を見付けると片っ端から手を付ける。
隠し子も両手の指以上いるそうだし、飽きたらその辺りに打ち捨てられて、そのまま泣き寝入りってのがお決まりの流れだな。」
リュウガ「俺以上にやりたい放題じゃねぇか。」
「まぁ、お前のツレなら生娘ではないだろうし、数回ヤられたらすぐに解放されるんじゃないか?」
ナギ「……………」
男性の見解むなしく、馬は生娘なのだ。
ナギは黙って聞いてはいるが、彼の胸のざわめきは収まりそうにない。
リュウガ「その侯爵家の館って何処にある?」
「複数あるが……金の馬車だったらいつも崖沿いの屋敷に停めてあるな。
屋根が青くて金の門だから一目でわかる、ここからそう遠くはない。」
リュウガ「そうか、ありがとな………お?チェックメイトだ!」
「んん!?いつの間に…!!」
気付かぬ内にゲームの負けが確定していた男性が戸惑っている間に、ナギは席から立ち上がった。
他のメンバーへの情報伝達はリュウガがしてくれると信じて、ナギは馬を奪還するために貴族の館を目指した。
勿論自慢の脚力を使って。
リュウガ『げ……ナギのヤツ、また走って行っちまった。
馬車か馬に乗れば良いのに…』
リュウガは走り去るナギの後ろ姿を見ながらやはり呆れていた。
リュウガ「悪ぃがツレが心配なんでな。」
負けて悔しがる『情報屋』から再戦をねだられたが、リュウガはそれを辞退した。
リュウガ『さて、ナギは行っちまったし、俺が他の奴らに知らせねぇとな…』
リュウガも今からの自分の役割をしっかりと把握している。