モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「うーん…月々のお給金はどれくらいですかな?」
と、強引な勧誘に馬が折れそうになった時、
「馬ちゃん!?」
馬「およ?」
馬の背後から聞き覚えのある声がした。
声からも柔らかい癒しオーラを放つこの人物は……
馬「ソリアさん!!」
馬の癒しの女神であり絶対に勝てない恋敵でもあるソリアだった。
ソリア「何してるの……?あ、『blossom』の!!」
ソリアは馬の横にいる勧誘相手に反応した。
その言動からして見知った間柄らしい。
「あ、南通りの店の看板娘さんだ!
どう?今からでもウチに来てくんない?」
呆れた事に、調子の良い勧誘人はソリアにまで声を掛け始めた。
ソリア「フフフ、前にも言ったけどそれは無理ね、ごめんなさい。
でもまたマスターと飲みに行かせてもらうわね。」
ソリアは穏やかに返した。
「うーん、残念!
でも、いつでも来てくれて構わないから♪」
決して険の立たない和やかな返し方をソリアにされ、勧誘人も気を悪くする事なくすぐに引き下がった。
ソリア「えぇ、ありがとう♪
ところで、この子私の知り合いで本当にお酒が飲めない子なの。
この前も少し飲んだだけで病院に担ぎ込まれたぐらいだから、ホステス業なんて絶対出来ないわよ?」
「マジで!?
飲めないとは言ってたけど少しばかりはいけるもんだと……病院沙汰は厄介だな。
君、折角のところ悪いけどこの話は無かった事にしてくれる?」
馬「あ、はい!」
ソリアが上手に断りを入れてくれたおかげで、馬のホステス勧誘話は平穏に立ち消えとなった。
馬『助かった…』
馬はホッと胸を撫で下ろした。
馬「ソリアさん、ありがとうございました!」
勧誘人と別れてから、馬は暫くソリアと2人で歩いていた。
頃合いを見計らい、馬はソリアに先程起こった出来事の謝辞を述べた。
ソリア「うん、危なかったわー。
さっきの人は有名なの。」
馬「え?」
ソリア「あの人にスカウトされると確実に人気ホステスになれるんだけど、同時に食べられちゃうって事で有名なのよ。」
馬「た、食べ!?」
ソリア「手を付けられちゃうって事ね。
よく揉めてるらしくて、うちのマスターも呆れてたくらい。」
馬「どひゃー…」
大都会の人間って怖い……田舎者の馬はソリアの話を聞いて身震いした。
ヤマトのオカマバーで働いていた時は、客とスタッフとのいざこざはあってもスタッフ同士ではほとんど揉めなかった。
そこは(元)男だらけの世界だったからそんなものだと思っていたが、本物の女性が店側にいるとそういう事態にもなるのか、と馬は関心もしていた。
ソリア「ところで、どうして馬ちゃん1人でこんなところにいるの?
ナギが心配してるんじゃない?」
唐突にソリアが尋ねてきた。
その表情は咎めるものでは無く、彼女は心から馬の事を心配して尋ねているようだった。
馬『な、何でナギさん…?』
ソリアの口から今1番聞きたくない人物の名前を出され、馬はたじろいでしまう。
馬「………」
ソリア「それにその大荷物はどうしたの?」
答えようとしない馬に、さらに質問が追加される。
馬「ギクッッ!」
痛いところを突かれ、馬は思わず挙動不審な言動をしてしまう。
ソリア「もしかして…… 家出?」
ソリアは馬の顔を覗き込み、彼女の目が赤く腫れている事に気が付いた。