モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その8)
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馬「……あっ!」
荒々しいキスの後は恒例のように首筋にナギの印を付けられていく。
しかし、1つだけいつもとは異なっていた。
馬「イタッ…」
印の付け方が、噛み付くようにして刻み付けるような付け方なのだ。
痛みも伴い、馬の瞳の涙が渇くことは無かった。
馬「……イッ、……!」
ナギの印を増やされていく中で、馬は気付いてしまった。
馬『あ、あれ…?』
ナギの髪から、シリウス号に置いてある洗髪料ではない甘い花の香りがした。
花には興味が無いと言っていた彼からどうして花の香りがするのだろうか。
馬『えーっと、………あっ、ソリアさんと同じ匂いだ…』
嗅覚の鋭い馬はこの香りが誰のものかすぐに理解した。
さらに、窓から射し込んで来る太陽の光から察して、
馬『あぁ、ナギさんは朝帰りしたのか。』
ナギが昨晩、何処かに泊まっていたということも知った。
朝帰りしたナギがソリアと同じ花の香りをその身に纏っている現状に、馬の中で答えが出た。
馬『ナギさん……相手を変えて2連戦に挑むなんて絶倫過ぎでしょう。』
馬は、胸の奥が急速に冷え渡るような感覚に陥っていった。
自分の想い人が他人によって奪われてしまう、その事実を知った時の馬とナギでは、受け取り方も異なっていた。
ナギ「…………」
彼女をもう一度自分色に染め直そうとするナギと、
馬「…い、嫌です!!」
他の女性を抱いた手で触れて欲しくない馬。
胸の膨らみを触ろうとしてくるナギの手を、馬は全力で拒絶していた。
馬「ソリアさんが悲しむでしょう? 離れてください…」
馬の拒絶にはナギの恋人に対する配慮の意もあった。
ナギ「……何でソリアが出てくるんだ?」
顔を上げたナギが馬と視線を合わせながら質問した。
馬「え…」
そりゃあ、恋人がいるのに私を抱いたら駄目でしょう?
内心では上記の事を考えているのに、ナギの冷酷な瞳に面喰らってしまい、馬は上手く言葉にすることが出来なかった。
ナギ「……そんなにソリアと出掛けたのが許せなかったのか?」
馬「い、いえ…そんなわけでは、」
ナギ「なら言えば良いだろ?
何も言わねぇで腹いせみてぇに他の男に抱かれる方がタチが悪い…」
馬「へ…?」
ナギの言葉を聞いて馬は再び動作が停止してしまった。
馬『私がスッポンポンなのは事後ってことだから?
いやいやいや、それにしても尻は全く痛く無いし、事後では無さそうだけど……』
馬が脳内で自問自答していると、
ナギ「……………」
チュ…
馬「んんっ…!」
再び唇に舌を割り入れられてしまった。
馬の眼には人を惹き付けるものがある。
ナギはジッと彼女を直視していたものだから、唇を奪いたくなったのだ。
今まで大切にしてきた彼女のファーストキスだったが、1度奪ってしまえば箍が外れたかのように何度も求めたくなる。
馬「んんっ…、んんんん!!」
しかし、当の馬には未だにキスをされているという実感が沸かなかった。
それほどに一連の出来事は唐突過ぎたのだ。