モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その8)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「んんっ!?んーー!!」
馬の脳が今の状況を理解すると、次に襲ってきたのは混乱の極みだった。
馬『え、ちょっ……これって……キス、チッス、ベーゼ、接吻!?く!ち!づ!け~!!』
ロマンチックの欠片も無い、突然の嵐のように降って湧いた出来事……それは軽く唇を合わせるだけの口付けには止まらず、舌を割り入れられた濃密な口付けへと変わっていった。
馬「ん、……んー!!」
馬はナギの肩を叩いて、止めるよう合図を送るしかなかったが、その願いは一向に聞き入れられる事はなかった。
シーツの血痕を見たナギは一瞬の内に我を忘れた。
この血痕の正体は、数日前に馬に訪れた月のものの名残、所謂『最終日の僅かな出血』だった。
しかし、馬が月のものが来ているとは思わせないような生活態度を取っていたため、ナギの中では『血痕=経血』という考えには至らなかった。
また、馬が全裸でベッドで寝ていた状況も災いし、彼は『血痕=破瓜の証』と勘違いをしてしまったのだ。
大切にしていた馬の純潔を、自分が不在の間に他の誰かに奪われてしまった……ナギは今までに感じたことのない憤りを覚えていた。
忘我の彼は雄の本能のままに、馬に残る他の雄の気配を塗り変えようと、身体が勝手に動いた結果の口付けだった。
馬「プハッ、………ハァッ、……ハァッ…」
漸く解放された馬は、必死で呼吸を整えていた。
心の準備もさせて貰えずに奪われた初めてのキスは、息継ぎの仕方もわからない状態でのディープキスだった。
馬「…っ、」
ナギの蛮行に驚き過ぎたせいで馬の瞳からはボロボロと涙が溢れていく。
馬「……っ、………」
馬は次から次に溢れてくる涙を何とか止めようと必死になって手で拭っている。
ナギ「……………」
馬「…ぁっ…」
しかし、非情にもその手はナギによって阻まれてしまう。
無理矢理手を開かされた先には、恐ろしく冷たい、それなのに酷く興奮したような目で馬を凝視するナギがいた。
ナギ「キスしたくらいで泣いてんじゃねぇよ。」
昨夜は他の男とキス以上の事をしていたくせに……言葉にはしなかったが、彼はそんな劣情を抱いている。
馬「…ナギさん…………なんで………っ、」
ナギが勘違いをしているなんて思いもしない馬は、彼の言葉にショックを受けていた。
今まで大切に扱ってくれていたナギがこんなにも豹変するなんて……そんなにシーツを汚された事が嫌だったのか?
いや、彼は初対面の相手に吐瀉物でシャツを汚されても黙って許してくれるような優しい人間だ。
それなのに何故…?
理解が追い付かない状態の馬の瞳に、再び大粒の涙が溢れていく。
タイミングの悪さは重なるもので、ソリアの上目遣いと笑顔の組み合わせが最高に魅力的に見えるのに対して、馬が上目遣いに涙を溜め込む姿も抜群に男心を刺激してしまう。
馬が何とか涙を堪えようとする姿は、ただただナギを煽るだけだった。
ナギ『……そんな顔をしながら他の男を受け入れたのか?』
馬の身に起こったであろう事を想像するだけでナギの胸はカッと熱くなる。
馬「……っ…!……ん、んん!!」
再びナギに唇を奪われる。
2度目のキスも深いもので、室内にはピチャピチャと2人の唾液が交わる音が響いていた。