主人公は全裸だし、ナギさんは朝帰りだしでこの2人は何をやってるんでしょう。
こちらの三角関係もどうなってしまうのか…

(※S画伯渾身の三角関係相関図)
モルドー帝国~花と涙のファーストキッス~(その8)
……………………………
~前回のあらすじ~
ナギさんに恋人が出来たのでルームメイトの
馬は彼の部屋から退去した。
ハヤテさんの部屋で
金色の寝袋に包まれ寝ていたはずの
馬だったが、紆余曲折あって何故かナギさんのベッドで全裸で寝てしまう。
それを恋人の家から帰ってきたプレイボーイナギさんに発見されて……
馬『果たして
馬の運命やいかに!? …って、殺される運命かもしれない。』
馬は混乱した状況下に立つと、意外と冷静になるタイプの人間である。
ナギの殺意を含んだような鋭い視線と対峙する中、上記のあらすじテロップが彼女の脳内で流れているのだった。
ナギ「………なぁ、何で脱いでんだ?」
馬「な、何ででしょう…」
ナギ「ちゃんと答えろ!!」
馬「……っ、」
ナギに叱られ、否、怒鳴られ、男性の怒鳴り声が苦手な
馬の身体はすくんでしまった。
馬『本当に何で全裸でここにいるのかわからないんだけど……』
馬自身もわからない答えをどう返すべきか困惑しているのだが、その姿はナギからすれば、
ナギ「……やましい事があるから言えねぇのか?」
という風に捉えられていた。
馬「そ、そんな…やましい事は何も、」
馬は自信無さげに答えた。
ここで全裸で寝ている経緯について彼女は全く記憶に無いので、何も無かった、と断言出来ないのも事実だ。
馬「うぅ……」
馬は何も身に付けていない身体を庇うように上掛けシーツをギュッと引き上げた。
ナギ「……………」
しかし、その動作はナギの心を揺さぶるものだった。
シーツで見えない部分に、
馬の昨夜の真実が隠されているように思えた。
まさかとは思うが、と、最悪の事態も想定してしまう。
ナギ「……………」
ナギが無言で
馬が抱き込んでいるシーツを奪おうとする。
馬「やっ…!」
シーツを取られてしまったら、白昼の下、ナギの眼前で裸体を晒すことになってしまう。
馬は絶対に奪われまいと力を込めるが、
ナギ「…………」
馬「あっ…」
非力な彼女はすぐに圧せられてしまった。
馬「…………」
馬は裸体を晒す羞恥心に頬を紅く染めながら、両腕で自身の身体を抱き締めるようにして隠している。
ナギ「………!」
しかし、ナギは全裸の
馬よりも、シーツが無くなった事により現れてしまったあるモノを見て固まっていた。
馬「………ん?」
ナギが自分を見ていない事に気付いた
馬が彼の視線の先を追う。
馬「あ……」
馬自身が座り込んでいるベッドのシーツに僅かな血痕が付いていた。
馬「ごめんなさい!!汚しちゃいましたっ、すぐに………むぐ………っ!?」
馬は汚してしまったシーツの洗濯を申し出ようとしたが、その言葉は紡がれること無く遮られてしまった。
熱いナギの唇によって。