モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その7)
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少し前までは、『椅子に座る馬とベッドに腰掛けて話すソウシ』の図だったのに、いつの間にかソウシの膝の上に馬がしなだれ掛かって座るという際どい体勢になっていた。
ソウシ『この状況は………非常にマズイ……』
ソウシの胸元から首筋にかけて舌を這わせていた馬が顔を上げたかと思えば、今度はジッと顔を見つめてくる。
ソウシ『うぅ……可愛いけど……メチャクチャ可愛いけども……』
馬「お前は……女みたいな綺麗な顔をしているな。」
ソウシ「褒めてくれてありがとう、でも離れてね、馬ちゃん。」
敢えて普段の馬に話すような口調で返した。
今のソウシにはまだ理性が残っている。
馬「私は……男衆に手酷い目に遭わされてきた。
浅黒い肌で……餓えた獣ような男は怖い……」
馬がポツリと過去を語った。
ソウシ「馬ちゃん、」
馬「珠……」
ソウシ「え…?」
珠「私の父様が付けてくださった名前……お前になら呼ばれても良い。」
ソウシ「思い出したんですか?名前…」
珠「気が変わった……名前はとても大事なものだ。
自分の夫となる人物以外には、ましてやあいつらには絶対に呼ばせたくなかった。」
ソウシ「えっと……私は良いんですか?」
珠「……呼んでくれ。」
ソウシ「珠、さん?」
珠「あぁ…………生きている時もこうして名前を呼ばれてみたかった……」
そう切なく告げてから馬は、いや、珠はソウシの首に腕を回し、そのまま彼の首筋に自分の顔を埋めた。
ソウシ「…………」
ポタポタと首に水滴が当たる感触がした。
ソウシもこの哀れな女性を放っておくわけにはいかず、反射的に細腰に手を回すのだった。
珠「…………」
ソウシ「……………」
沈黙の中、ソウシは思った。
ソウシ『かなりマズイな……幸薄萌えに目覚めてしまいそうだ。』
そして、
ソウシ『ナギはこんな状況になっても最後まで手を出してないんだよな……尊敬に値する精神力だ…』
必死に堪えてもいた。
……………………………
ナギ「………じゃあな。」
ソリアを無事に自宅まで送り届けたナギは、家の中まで入る事はせずにシリウス号まで戻るつもりでいた。
しかし、
ソリア「……待って!」
すぐにソリアに呼び止められてしまった。
ナギ「……なんだ、まだ飲み足りねぇのか?」
ソリアは意外と大酒飲みなのか、とナギは少し驚いた顔をした。
ソリア「違う違う!
あのー、私ってモルドーの現地人じゃないでしょう?」
ナギ「…………」
ソリア「仲の良い人はいるんだけど、故郷の事を話せる人って全くいなくて……」
ナギ「…………」
ソリアは何が言いたいのだろうか。
馬も含めて、女はこうして遠回しに要望を言ってくるから少し面倒臭い……そんな事を考えながらナギは聞いていた。
ソリア「もう少しだけ昔の話をしたいなー、なんて。」
ナギ「……話し相手が欲しいのか?」
ソリア「………ダメ?」
ナギ「…………」
女性として魅力的なソリアに愛嬌のある上目遣いでお願いをされると拒否なんて出来るはずがない。
何とか叶えてやりたくなるのが男の性というもので、ナギも勿論例外では無かった。
ナギ「……仕方ねぇな。」
ソリア「良いの!?嬉しい〜♪
さ、入って入って!」
ソリアはキラキラとした笑みを浮かべながらナギの腕を引き、自宅へと招き入れた。
そして、ナギはそのままソリアの家で朝を迎えるのだった。