モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その6)
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折角、馬の努力(早食い)によって、気まずい3者面談の終焉を迎えられそうだったのに、ナギの鋭い質問のせいで再び現場に緊張感が舞い戻ってきてしまった。
『今その話題を出さなくても良いのに…』
馬とナギとソリア、3人のギクシャクした事情を知る者達は全員同じ事を考えていた。
リュウガ「あぁ?馬の荷物がない?
ナギ、どういうことだ?」
ナギ「……どういうことか、俺が馬に聞きたいです。」
ナギのトゲのある物言いに、彼が憤りを感じていることが伺える。
馬「えーと、荷物は日干し作業中でー、」
ナギ「デッキには荷物どころか、洗濯物すら干されてなかったぞ。」
馬「ぐっ…!!」
リュウガ「なんだなんだ?馬はナギの部屋から家出したのか?
いや、家出っつうか、部屋出か(笑)!」
リュウガはワハハと笑いながら馬に問いかけた。
普段はうるさいとまで感じる豪快な彼の笑いも、今ばかりは場を和ます要素として活躍している。
馬「あのー…あ!!ハヤテさん!!」
ハヤテ「……ん?俺?」
こちらも集中して食事をしていたハヤテだが、急に名前を呼ばれたので顔を上げる。
彼の口には肉のソースが付いたままである。
馬「後は任せました!!」
ハヤテ「はっ!?」
馬はハヤテに場の収束を全て委ね、脱兎の如く食堂から走り去った。
その逃げ足たるや、『スッゲーキツい風邪を引いた病人』には全く見えなかった。
……………………………
暫くして……
バンッ!!
ハヤテ「おい、馬!!」
面倒事を全て押し付けられたハヤテがいかにも怒った様子で馬の潜む部屋まで入ってきた。
しかし、
ハヤテ「うぉっっっ!!お前何やってんだよ…」
馬の現状を知ったハヤテは、怒りモードから一気に呆れモードへと変わった。
馬「へへっ、ハヤテさんよぉ……もうやってらんないっすよ…」
そう、彼女はヤケ酒を煽っていたのだ。
ヤケ酒とは言っても、いつも持ち歩いている小瓶の清酒を2、3口飲んだだけなのだが。
馬「ったく、ナギさんは無神経にも程がありますぜぇ、うぃー…」
馬はナギの愚痴を溢してから、もう1口酒を口に含んだ。
アルコールに弱い馬は数口分の酒量で立派な酔っ払いへと変身してしまう。
ハヤテ「めちゃくちゃ酒弱いお前がヤケ酒なんて100年早ぇよ。」
ハヤテはそう言いながら馬の手から小瓶を取り上げる。
馬「うぅ…100年経ったら私は120歳越えてますよね、死んでも無理って事ですか…」
馬はどうしようもない自身の酒の弱さを嘆いている。
ハヤテ「ほら、立てよ。
船長が食堂に戻ってこいってさ。」
馬「い、いやだー、私はここに籠城したいんです!」
酔っ払いの馬は真っ赤な顔を横に振りながら駄々をこねた。
ハヤテ「ナギ兄なら恋人を自宅まで送りに行って、今いねーから、」
馬「なら行きます!!」
ナギの不在を知った途端、馬はすぐに立ち上がった。
ハヤテ「はぁ…現金なやつ………って、柱にぶつかるぞ!」
ハヤテは溜め息を吐いてから、千鳥足になって進もうとする不安しか感じさせない馬の後を慌てて追いかけた。