モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その6)
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シリウス号まで遊びに来たソリアと共にメンバー全員で夕飯を食べる事になった。
それに至るまでに馬は失恋し、励まされ、立ち直り、気持ちを新たにナギと接していくことを決めた。
そして、馬をサポートすると言ってくれたメンバーによって、ナギとは最低限の接触で済んでいる。
馬はこれまで通りに、しかし、ナギは浮かない表情で夕宴の時間を迎える事となった。
ソリア「えぇっ!これ全部ナギが作ったの!?」
初めて味わうナギの料理があまりにも豪華で美味しかったせいか、ソリアは声を上げて驚いていた。
しかし、
ナギ「…………」
考え事をしているナギは無言だった。
彼の視線の先には黙々と食事を進める(元)ルームメイトの姿がある。
トワ「そうなんですよ、僕も初めて食べた時は美味し過ぎて感動しちゃって。
ナギさんはお世辞抜きで世界屈指の料理人だと思います! ね、ナギさん!」
寡黙なナギが無言であることは珍しくはないので、自然な流れでトワが代弁した。
ナギ「……あ?…あぁ。」
ナギは名前を呼ばれて初めて反応を示したが、全くトワ達の会話を聞いていなかった。
そんな彼はさっきから馬を見続けているのだが、一向に彼女と目が合うことは無かった。
ソリア「ナギ、馬ちゃんが気になるの?」
気配り上手なソリアは、よく周囲にも目を配っている。
勿論、ナギの様子にも気が付いていた。
『修羅場の到来か…!?』
ハヤテ(※食事に夢中)とリュウガ(※酩酊状態)以外のメンバーに緊張感が走る。
ナギ「…………馬、」
馬「……………」
ナギの呼び掛けに対しても馬は無反応だった。
『やはり馬はナギとソリアの2ショットを見て嫉妬に狂っているのか…!?』
と、馬の反応を見た第三者達は更なる緊張感を走らせる。
ナギ「馬!」
焦れたナギは、今度はやや大きめの声で馬の名前を呼んだ。
馬「…んっ?私っすか?」
やっと顔を上げた馬はキョトンとしながら返事をした。
どうやらわざと無視をしていたわけではないようだ。
ナギ「……飯は美味いか?」
ナギの口から出た言葉は意外にも料理の感想を求めるものだった。
やっと馬と話せたものの、口下手な彼が咄嗟に出せる話題は料理に関するものしかない。
また、馬に避けられていると認識したナギは、夕飯のメニューを彼女の好物ばかり作るという行動に出ていた。
だから尚更感想を言ってもらいたかったのだ。
ところが、
馬「あ、はい!美味しいです!」
ナギ「…………」
返ってきた感想は好評価ではあるものの、彼女の性格をよく知るナギには違和感を覚えてしまうものだった。
馬が今現在食べているものは、彼女の大好物であるナギの特製手捏ねハンバーグだ。
手捏ねハンバーグが食卓に並んだ場合、必ずと言っていいほど、
馬「ナギさんの生の手で捏ねられたハンバーグ……愛情とか手垢とか染み込んだハンバーグ……さ、最高ですっっ、ハァハァ!!」
馬は恍惚の表情で鼻息荒く感想を述べていた。
そしてその都度、
ナギ「……気持ち悪ぃ言い方すんな。」
と、ナギが注意するまでがセットの流れだった。
何故コイツは変な言い方しか出来ないのか……と、常々残念に思っていたナギだったが、今となってはその変態的な言動ですら懐かしい。
一方で、
馬『ソリアさんの前で今までみたいな事言ってたら嫌がられるよね、我慢我慢…』
馬は馬で必死に自我を抑え込んでいた。
しかし、そんな事情があるなんて、ナギは1ミリも知らない。
ナギ『……馬はまだ怒ってるのか?』
馬『我慢我慢……』
とにかくすれ違う2人だった。