モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その5)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
馬『ナギさんは恋人がいても、他の女性に平気でモーション掛けちゃう人なのか…』
馬は人知れずナギに対して不信感を抱いていた。
先程彼が自分にした行為は恋人のソリアを悲しませる不誠実な態度ではないか?
それなのにナギに触れられてほんの少しでも嬉しいと思ってしまった自分は人の事を悪く言えたもんじゃない……そんな自己嫌悪までも頭の中でグルグルと駆け巡っている。
いくら敬愛して止まないナギでも、恋人を裏切るような姿を見せられると馬は悲しくてたまらなかった。
それでもナギの事は好きなままなのだが、自分のこの気持ちはどうしたら良いのかわからない。
馬『ソリアさんを恋人にしときながら、まだ私にもちょっかいを出すなんて……ナギさんはハーレムでも作る気なのかな?
もしかして海上の絶倫王を目指してるのかもしれない。
『鎖鎌のナギ』、『女殺しのナギ』、『夜の帝王ナギ』えっと他には……』
複雑な感情をもて余した馬が、現実逃避のためにナギのとんでもない二つ名を考えている時、
ハヤテ「それにしてもハムを買いに行くのに結構な荷物で行くんだな。」
並行して歩いていたハヤテが、馬の両手の鞄について指摘した。
馬「あ、すっかり忘れてました。
この中に私の私物が全部詰まってるんですよ。」
ハヤテ「え!!なんだ、お前シリウス号から出てくつもりなのか!?」
馬「まさかまさか〜!ナギさんの部屋からハヤテさんの部屋に引っ越すだけですよ。」
ハヤテにとっての『今、明かされる衝撃の真実』である。
ハヤテ「はぁっ!?意味わかんねぇんだけど!!」
完全に家主不在のところで勝手に決められた居住契約に、ハヤテは勿論異論を示す。
馬「さぁ、この荷物を置いてからハムを買いに行きましょう!ハムさん!」
ハヤテ「ハムさんって誰だよ!っていうかお前と同室なんて俺はぜってー嫌だからな!!」
馬「良いハムを買いましょうね〜♪」
馬はハヤテの拒否を無視して彼の部屋に荷物を置きに行った。
……………………………
モルドー繁華街の某ラーメン屋にて……
ハヤテ「何だよ、失恋したからって簡単に諦めんなよなー。」
現在、ハヤテは軽いノリで馬を励ましながら、ズルズルと名物ラーメンを啜っている。
モルドー帝国は大国なだけあって食べ物の種類が豊富である。
ラーメン屋に至っても店舗数が多いので、どの店も味を競い合い、拘りの麺や独特のスープを謳い文句に非常に繁盛していた。
前情報の無い一見の状態で店に入っても大抵はレベルの高い逸品を味わう事が出来るのだ。
馬「ちょっとちょっとハヤテさん……私のチャーシュー麺、これじゃあメンマ麺じゃないですか。」
馬はメンマしか入っていない自身のラーメンを不満げに見つめながらハヤテに訴えた。
ハヤテ「バーカ、肉の恨みはまだ続いてんだよ!」
対するハヤテのラーメンは、馬から全てのチャーシューを没収したので、チャーシューで埋め尽くされており、麺が見えなくなる程だった。
馬「うぅ、メンマも好きですけど……」
馬は渋々メンマを口に含んだ。
この大量のメンマはチャーシューの代わりにハヤテの器からやって来たメンマ達だ。
肉を全て奪ったハヤテだが、僅かに残っている彼の良心から、馬にメンマを分け与えるという経緯に至った。
ハヤテ「お前も海賊船乗ってるんだからさ、ナギ兄を幼馴染みから奪い取るぐらいの根性見せろよ。」
馬「99回プロポーズしてフラれてるのに今さら奪い取るとか無理な話ですよ。」
ハヤテ「マジかよ!そんなに告ってんのか!?」
99回という回数に驚いたハヤテは思わず箸を止め、馬の顔を驚愕の表情で見つめた。
馬「マジですよ。
それで、ことごとく無視されて撃沈してますけどね、ズルズル…」
馬は特に気落ちする様子もなく麺を啜っている。
ハヤテ「そうか……そこまでやって実らなかったんなら諦めるしかねーな。」
馬「そうそう、諦めたが故にハヤテさんの部屋でお世話になることにしたんです、」
ハヤテ「諦めんな!!! まだまだお前の恋はこれからだろ!?
だから諦めずに一生ナギ兄の部屋にいろよ!!」
自分の部屋に居座られたくないハヤテは光の速さで前言撤回をし、馬の恋を応援した。