モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬が何とか絞り出した答えは、
馬「好きも嫌いも、ナギさんは……大事なシリウス団の仲間です!!
それに無人島で生死を共にした仲じゃないですか♪」
だった。
これまで、ナギに向かって気軽に『マイスイートダーリン』や『フォーエバーハズバンド』と言っていた馬だが、ソリアが現れた今はあえて『仲間』という表現を使った。
ナギ「……………」
それはナギの焦りを最高潮にさせるもので、
ナギ「馬、」
ドンドンッ!
ハヤテ「おーい、馬!約束のやつー!!」
ナギが何かを言おうとしたタイミングで、ハヤテが極上ハムを買いに行こうと催促しに来たのだった。
馬「はいはい、暫しお待ちをー!」
ナギ「……ハヤテか?」
馬「ですね。」
ナギ「……何か約束してるのか?」
馬「ハ…」
…ムを2人で買いに行く予定です! と言おうとした口を、馬は慌てて閉じた。
ナギの同伴無しでの外出を咎められていたのを思い出したのだ。
代わりに、
馬「…ックション!!!」
と、慌ててくしゃみに切り替える。
ナギ「……風邪か?」
突然のくしゃみに、ナギは怪訝そうにしている。
馬「ズビッ……かもしれませんね!
ハヤテさんに日干し作業を手伝って貰う約束を取り付けたんで、ナギさんはお気になさらず寝直してください!」
ナギ「……………」
馬「さぁさぁ、寝坊したらソリアさんに悪いですよ!」
ナギ「……わかった、お前も具合が悪かったら無理すんなよ。」
ナギは馬が入院して以来、誰よりも彼女の体調を気遣っている。
その気遣いはもはや過保護の域に入っていた。
馬「ダイジョブダイジョブ~♪
それでは!」
馬がクルリと踵を返し、ハヤテの待つ廊下に出ようとドアノブに手を掛けた時、
ナギ「馬、」
またしてもナギに呼び止められた。
馬「まだ何か…?」
名前を呼ばれ馬が再びナギの方を見ようとすると、
ギュッ……
ナギは背後から覆い被さるようにして馬の身体を抱き締めた。
馬「…!?」
突然の衝撃に馬は身を固くする。
ナギ「……作業とやらが終わったら部屋に戻って来い、いいな?」
馬の耳元で囁いた。
馬「……………はい。」
本来ならば顔を真っ赤に染めて抜群の反応を示すはずの馬なのに、やはり抑揚の無い声で小さく返事をするだけだった。
ナギ「………………」
明らかにいつもの彼女とは反応が違い過ぎる……疑惑から確信に変わった途端、ナギは言い様の無い不安を感じる。
ナギ「やっぱりお前、」
ドンドンドンッ!!
ハヤテ「おーーい、馬ーまだかよー!!」
扉の向こうでハヤテが急かす。
またもや絶妙なタイミングである。
馬「ナギさん、もう行きますね。」
最後に見合わせた馬の顔は笑っていたが、何故だか悲しそうな陰りがあった。
ナギ「……おい、」
彼女が何を考えているのか、ナギは気になって仕方がない。
正解を知るためにも、いつまでも馬を自身の腕に留めておきたかったが、すばしっこい彼女はスルリと腕をすり抜けてしまった。
馬「それではナギさん、今までありがとうございました~!」
ナギ「……は?」
ギィッ……
ハヤテ「おせーよ、馬!」
馬「へぃ、お待ちっっ!!」
バタンッ!
ナギ「……………」
今までありがとうございました…?
頭の中で何度もその言葉を反芻してみるが、別れの言葉を言われる意味が全くわからない。
ナギ『あいつは一体何を考えてるんだ…』
ナギはやるせない気持ちのまま、1人自室に取り残されてしまった。