ヤマトから次の島へのストーリー(ショート)
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【続・座薬講習会】
ソウシ『長い旅路の中で、馬ちゃんが危険な目に遭うかもしれない。少しでも彼女の身を守るために護身術を教えておこう…』
それは、ソウシの馬を思う優しさから始まった。
ソウシ「馬ちゃん、自分の身を守るための護身術を一緒に練習しない?」
馬「…うっ!お腹が痛い気がするなぁ…なので失礼します!!」
馬は明らかに仮病と思われるセリフを告げた。
彼女の態度からしてどうやら護身術の練習はしたくないみたいだ。
ソウシ「その服からはみ出してる保存食(主にシンの部屋から発掘した菓子類)は何かな? 」
馬「ギクッっっ!」
ソウシ「フフッ、船医の私には仮病は通じないよ。
護身術の練習は嫌? 昨日の組み手とあんまり変わらないと思うけど。」
馬「……はい。昨日の組み手はナギさんに座薬を入れる時のために必要な技術でしたが… 護身術って自分で戦うって事ですよね?
そういう状況になったら隠れたり逃げたりしたら良い気がして、練習する気にならないのです。 …うぅぅっ…極力動きたくない私を、ものぐさゴミくず女とお呼びください…ヨヨヨ…」
ソウシ「フフフッ、そこまで卑下しなくても…あ、そうだ!」
ソウシは言い方を変えることにした。
ソウシ「昨日の座薬講習会のつづき、」
馬「やります!!!!!」
こうしてソウシと馬の第二回、座薬講習会の開催が決定した。
ソウシ「…じゃぁ、昨日の転ばし方を覚えているかな? やってみて。」
馬「はい!!今日もソウシ先生は、『熱がある癖に座薬を嫌がるナギさん』の役でお願いします!!」
ソウシ「はいはい。」
今一度ソウシのシチュエーションを確認してから馬は仁王立ちたる彼に向かっていった。
ソウシ『やっぱり素早いな…』
サッ、ドシッ!
馬は素早くソウシの胸元に入り込み、教えてもらったことを思い出しながら手を掴み、捻ると…
ドサッ!!
昨日と同じようにソウシは倒れた。
馬「さぁ、ナギさん!座薬の時間ですよ。」
ソウシ「……よいしょっ。」
ベシャッ!
馬「ふにょっ!?」
気が付けば馬の天地が入れ替わっていた。
ソウシの返しで、あっという間に形勢が逆転してしまったのだ。
ソウシ「ナギはこれくらいしてくるだろうね!」
馬「まだまだっ!」
ソウシの上手な煽りのおかげで、昨日と同じく馬の熱血スイッチは無事に入っていた。
……………………………
ソウシと馬の熱血組み手は長時間に渡って続けられている。
ソウシ「馬ちゃん、たまにナギは後ろから鎖鎌を投げてくるよ!」
そう言っては背後から敵に襲われた場合に見立てた組み手をしたり…
馬「むむっ!ナギさん、卑怯ナリ!!!」
ソウシ「たまにナギは仲間を雇って複数人で襲ってくるよ!」
と言っては複数人に襲われた場合に見立てた組み手をしたり…
馬「なんですとーー!ナギさん、数の暴力は卑怯ですぞーー!!」
ソウシ「複数人の場合は囲まれたら終わりだよ。
その前に弱そうな奴を見極めて確実に急所を抑える、少しでも逃げられるような相手の隙を自分で作るようにするんだ。」
馬に急所の抑え方も当然教える。
馬「押守!!!」
こうして人の心を掌握する事に長けているソウシは、上手に馬をおだてて護身術を教えていった。
ただ、馬は教えてもらえばもらうほど、
馬『ナギさんってエグい戦い方をするんだなぁ…』
という誤解も増やしていくのだった。