モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「……………」
ナギ「……………」
馬「……………」
ナギ「……………」
お互い黙り続ける事数秒、
ナギ『………まずい、馬のやつ、かなり楽しみにしてたしな。』
ナギの方は焦りの衝動に駆られていた。
一方馬は、
馬『無我の境地、無我の境地……心を空っぽにして…って、そう考えている時点で無になりきれてない!!
くぅ、私はまだまだ軟弱者だわ!!』
ナギとは異なる焦りを感じていた。
静寂の中、先に口を開いたのはナギの方だった。
ナギ「……なぁ、馬、」
馬『無!無!無!』
心の中で叫び続ける馬だが、表向きはこうである。
馬「…………………」
無反応。
反応のない馬を見て、ナギはますます焦る。
ナギ『もしかして馬のやつ、相当悲しんでるのか?』
そういった罪悪感に苛まれている。
ナギ「………馬、」
ナギは手を伸ばし、馬の腕を掴んだ。
馬『無!無!む……!?』
突然触られたせいで、馬の『無』が解除された。
グィッ、
ナギは掴んだ彼女腕をそのまま自分の方に引き寄せようとした。
彼女との間に壁を感じていたナギは、身体ごと身近に寄せて話し合おうとしたのだが、
馬「ノォォォォォオオオオ!!」
ナギ「……っ…!」
加減無しに身体を押され拒絶されてしまった。
いつもの馬ならば喜んで抱き付いて来るのに……
ナギ「……………」
馬の反応を見たナギは少なからずショックを受けていた。
毎日毎日自分にプロポーズをしていた彼女が、 やや際どい関係を求めても受け入れてくれる彼女が、ナギにベタ惚れの彼女が、全力で拒絶してくるなんて、彼にとっては正に青天の霹靂だった。
馬「あ、あの、ほら、ソリアさんとゆっくり楽しんで来てくださいね!
ヒューヒュー、ナイスカップル♪」
馬もナギを押し退けてしまったことに気まずさを感じたのか、慌てて取り繕う。
ナギ「……いや、ソリアとはそんな関係じゃねぇし。」
馬の『カップル』発言を受けてナギの方も焦る。
実質両想いとは言え、恋人同士でも無いのに馬の誤解を解こうと弁明するが、
馬「それに、ほら。」
馬はナギの話を聞かずに自身の前髪を掻き上げ、ググッとナギの方に身体を近付ける。
そのままナギの瞳を見据えながら、
馬「まだナギさんには私に関する危険が潜んでます!
だから私と行動するよりもソリアさんといる方が絶対に良いんです!!」
と、断言した。
ナギ「……いや、」
馬「よし、ナギさんの予定が決まりましたね♪
あー、私も予定を決めなければ!ちょっと約束を取り付けて来ます!!」
ナギ「……は?……ちょっと待て!!」
一方的に話す馬はマシンガンのような勢いがあった。
口下手なナギには太刀打ち出来ず、気が付けば馬の姿はあっという間に部屋から消えていた。
ナギ『今から約束するって誰に…』
深夜をとうに過ぎ、直に陽が昇るといった時刻に、馬は一体誰に会いに行ったというのか……
ナギは眠気を感じる頭を何とか働かせ、慌てて彼女の後を追いかけた。