
この辺りの話は本家ナギさんシナリオの山場ですよね!
ナギさんの幼馴染である彼女はなかなか越えられない壁だと思います。
モルドー帝国~花と涙のファーストキッス~(その2)
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馬·ソウシ·トワの3人が買い出しに行ったその日の内に、シリウスメンバー全員でソリアの働く酒場へと足を運ぶこととなった。
ソウシがソリアとの出会いをリュウガに報告したところ、
リュウガ「そんな美人に誘われたなら全員で行かねぇとな!!」
と、二つ返事で彼女の勤める酒場に行くことが決定したのだった。
モルドー繁華街まで繰り出す時間にはまだ早い。
それまでの空き時間を各自仕事をこなして過ごすように船長命令が下された現在……
馬「白ユリのおねえさんは美人だし、話しも上手だし、何より癒しオーラが半端じゃなくって、本当に必見なんですよ!」
馬は根菜類の塩漬けを作りながらナギに対して熱弁を振るっていた。
その隣では、
ナギ「………そうか。」
ナギが黙々と塩漬け用の野菜の皮を剥きながら適当に相づちを打っていた。
馬「それでですね、そのおねえさんはソリアさんって言うんですけど、」
ナギ「…………」
馬がソリアの名前を出した瞬間、ナギの動きがピタッと止まった。
馬「ん?どうかされました?」
ナギに関してはストーカーの如く敏感な
馬は、すぐに彼の異変に気が付いた。
ナギ「………ソリア?」
馬「え、はい…」
ナギが女性の名前に反応した様子を見て、
馬の第六感が緊急警報を発令し始めた。
彼のこの反応はもしかして……
馬「も、も、も、もしかして…元カノさんだったりしますか…?」
瞬時に、清純なクレアと敬愛するナギの仲睦まじくしている様子が脳裏を過った
馬は、恐る恐るナギに尋ねた。
しかし、
ナギ「……いや、それは無い。」
ナギが固まったのは一瞬の間だけで、既に皮剥き作業を再開していた。
馬「それじゃぁ……お知り合いとか?」
ナギの私情に関することを、恋人でも何でもない
馬があまり深く聞くべきではないとはわかっている。
だが、嫌な予感がして仕方がない。
ナギ「いや、知り合いっつうか、幼馴染みだな……正確には『だった』か。」
馬「あ…」
ナギの説明で
馬は全てを察してしまった。
馬「な、ナギさんの好きな人でごじゃいましゃっと…!!」
かなり動揺したせいか、台詞を噛んでしまった。
ナギ「……落ち着け。」
ナギも
馬の動揺を感じ取り、持っていた包丁をまな板の上に置き、エプロンで手を拭った。
馬「失礼しました、テイク2いきます。
ナギさんの好きな人でございましたか。」
ナギ「……はぁ?」
ナギには
馬にそんなことを言った記憶がなかったが、
馬「ほ、ほら!ナギさん……多分シャハイ島?いや、無人島だったかな?
とにかく何処かで言ってましたよ!
幼馴染みが好きだけど、もう死んでるって…」
馬は彼に思い出してもらおうと必死にジェスチャーを交えながら訴えた。
ナギ「…………あー、そういや言ったな。」
自身の発言を思い出したナギは面倒くさそうに答えた。
今更、その場しのぎの言葉だったなんて
馬には言えないのだ。
馬「その幼馴染みさんの名前って、」
ナギ「あぁ、『ソリア』だった。」
ナギが認めると
馬はあからさまに落ち込んだ様子を見せた。
馬「で、出た……またナギさんと他の女性の恋路に巻き込まれるパターンだ……それでまた私が『泥棒猫』だの『売女』だの罵られたり、水を掛けられたり、私物を隠されたり……ぶつぶつ。」
過去の女性陣から受けた嫌がらせと、以前のクレアの発言とで、男女間の修羅場がトラウマになってしまっている
馬である。