モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ゲオルグ「見たところ馬嬢は……レオン殿と言ったか、貴方に惚れているようだな。」
馬「惚れているも何も、未来の旦那様ですから♪」
ナギ「違う。」
やはりナギは即答で否定する。
馬「うぅ、酷い…」
ゲオルグはナギと馬の仲睦まじいやり取りに目を細めながら、
ゲオルグ「貴方の存在が無かったらタケルを通じて馬嬢に縁談の申込みをしようと思ったぐらいだが、残念だな。」
と、冗談とも本気とも取れそうな表情で上記の発言をした。
ナギ「……!?」
ナギは目を見開き、
馬『宴談?漫談みたいなものかな?
うーん、私は大喜利の方が好きなんだけどな…』
まさか自分が求婚されているなんて夢にも思っていない馬の方は、完膚なきまでに漢字間違いの意味で捉えており、ゲオルグは自分とタケルとの3人で宴談(?)茶話会でもしたいのか、それならば自分も話すネタを考えておかないと……と、そんな事まで考えていた。
馬「ゲオルグ様、そしたら次に会う機会があったら『宴談』ってやつをやりましょう♪
タケル君も一緒に!」
既に馬の中で『えんだん』は『宴談』と変換されてしまい、ゲオルグのことを『お笑いネタが好きな軍人』という色眼鏡で見ていた。
ナギ「………はぁ?」
ゲオルグ「え……良いのか?」
そんな馬の切り返しに、男性陣はただただ驚かされてしまうのだった。
……………………………
馬「おーい、ナギさ〜ん。」
ナギ「……………」
ナギは無言で馬の手を引きながら城内への道のりを歩いていた。
ゲオルグとは挨拶も程ほどに、ナギの方から急ぎ別れの言葉を発してあの場から離れている。
一刻も早くゲオルグから離れたいというよりも、一刻も早くゲオルグと馬の2人を引き離したい…という感情が勝ってしまった。
それ程ナギはあの発言に焦れていた。
馬「何故怒ってるんです?」
静かな中庭に馬の声が響いた。
しかし、庭の面積が広大すぎて彼女の声はすぐに闇の中へと消えていった。
ナギ「……怒ってねぇ。」
僅かにナギの台詞の語尾が強くなっている。
こういう時の彼は大抵機嫌が悪いのだ。
馬「いやいや、怒ってますよね、ナギの兄貴?」
馬がナギのご機嫌を伺うように、恐る恐る尋ねた。
ナギ「…………」
歩みを止め、口を固く結んだナギは馬の顔を見下ろした。
馬「……?」
今宵の馬は、薄化粧が施され、とても可憐で美しい。
それは仮面越しでも伝わってくる。
あのゲオルグとかいう堅物そうな軍人が初対面であるにも関わらず求婚してきたくらいだ。
馬「え、えーと……」
ナギに無言で見つめられる事に殊更弱い馬は、必死に彼が怒っている理由を考えて、反省の意を示そうとしていた。
馬「うぅ…私が城主さんと問題を起こしたから怒ってますか?」
ナギ『……そういえば、他にも馬に手を出そうとした奴がいたんだった。』
ゲオルグの求婚発言のせいですっかり影が薄くなっていたトラブルの事を思い出す。
むしろ、こちらの方が由々しき事態だった。
ナギ「……お前は城主に何をされたんだ?」
馬「聞いてくれます?実はですね……」
不機嫌オーラを醸し出すナギの前で、馬はゲオルグの弟ライアンとあった出来事を包み隠さず、時にはジェスチャーを交えて説明する事にした。