モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギ「……貴方は?」
ナギは馬の身に何も起こっていないことを確認してから、ゲオルグに何者なのかと尋ねた。
ナギは未だにゲオルグに対して警戒心を抱いているのだ。
馬「こちらはゲオルグさん、ここの城主のお兄様で、タケル君の上司なんですよ。」
ゲオルグの代わりに馬が彼を紹介した。
ナギ『……タケルの上司ということは軍人か、厄介だな。』
馬のことで頭に血が上っていても、何処までも冷静なナギはゲオルグの職業についても考えていた。
彼が軍人だとしたら迂闊な事は言えない。
一刻も早くこの場から離れた方が賢明である。
ナギ「……貴方が馬を助けてくれたのか。感謝する。」
例えゲオルグが軍人だとしても、最低限の礼儀は弁えておくべきだと判断したナギは、別れを告げる前に謝礼を述べた。
ゲオルグ「いや、自分は助けてはいない。」
ナギ「………は?」
ゲオルグ「馬嬢が自力で危機を脱したんだ。
自分は道案内をしたにすぎない。」
ナギ「……………」
お前は一体何をしでかしたんだ、とナギは複雑そうな顔をしながら馬の顔を見た。
馬「いやー、強烈な麻酔を1発ですね…まぁ、企業秘密ってことでエへへ。」
ナギ「……何が企業秘密だ。」
やはり全く緊張感の無い馬に脱力するナギは溜め息を吐いて呆れてしまった。
ナギ「………とにかく、馬が世話になったことには礼を言う、ありがとう。
馬、ホールに戻るから仮面を着けろ。」
馬「あ、はい、すぐに!」
ナギに指摘され、馬は慌てて手に持っていた仮面を着け直した。
すると、
ゲオルグ「……確かに馬嬢の愛らしい顔を他の者に見せたくない気持ちはわかる。」
急にゲオルグが呟いた。
中庭の外灯の明かりの下で、彼は腕を組みながら馬達の様子を眺めている。
ナギ「…………」
コイツは何が言いたいのかと、再びナギの猜疑心に火が付いてしまう。
ナギは再び鋭い目つきでゲオルグを睨み返す。
馬「ん?ゲオルグさん、いきなり私をよいしょしてくださるなんてどうしたんですか?」
黙って睨みつけるナギの代弁者の如く、馬がゲオルグに発言の意図を問うた。
ゲオルグ「よいしょ…?」
馬「あ、『よいしょ』はですね、私にお世辞を言って持ち上げてくださるって意味ですよ。」
ゲオルグ「…………」
馬の説明を黙って聞いている彼は、
ゲオルグ『そういえばヴァイカートOBもよくヤマト言葉の言い回しをしていたな…』
と、当時の梅の姿を思い出していた。
馬には詳しく明かしていないが、ゲオルグにとって梅とタケルの両者は軍の中で唯一心を許している人物でもあったのだ。