モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「ナ……じゃなくてレオン様ー!!」
馬はすぐに返事をした。
先程はパートナーの女性にナギとのダンス権を譲ってしまったとはいえ、自分の事を呼んでくれる彼の声を聞くと嬉しくて堪らなくなった。
ナギ「……そこにいるのか?」
馬の元気そうな声を聞き、最悪の事態には陥って無いことに安堵するナギだったが、それはほんの一瞬の間だけだった。
声のした方向にナギが足を運ぶと、すぐに馬の姿を確認することが出来た。
しかし、
ナギ「……!!」
彼女の服装の有り様を見て、ナギは目を見張った。
馬「レオン様、こっちこっち。」
明るく手招きする馬本人は普段通りだが、何よりもその格好が酷かった。
彼女の肩を隠すショールは土をまぶしたかのように茶色く変色していた。
他にも、淡いピンクのスカートの所々に、地面に直接寝かされたような土の跡が残り、さらに髪型には多少の乱れがあった。
その上、仮面まで外されている馬を見ると、まるで事後といわんばかりの様態を晒していたのだ。
ナギ「馬!?」
ナギは一気に青ざめ、急いで馬の元へと駆け寄った。
馬「レオン様〜、先程ぶりですわね♪」
ナギ「その格好はどうした、何かされたのか!?」
ナギは馬の二の腕を掴み、神妙な面持ちで尋ねた。
触れた彼女の両腕はヒンヤリと冷たく、外気に晒されてから時間が経っている事が窺えた。
馬「えっっ!感動の再会にしてはナ…レオン様、鬼気迫りすぎてませんか?」
ナギ「……はぁ?お前何言って……」
見るからに何かあったはずの馬からは、緊張感の欠片も感じられない発言が出ただけだった。
これは彼女なりの強がりなのか、それとも本当に何も無かったのか、一体どちらが正解なのかわからずにナギは戸惑ってしまう。
ゲオルグ「立て込んでいる中すまないが、貴公は馬嬢とどういった関係なんだ?」
いまいちテンションが噛み合っていない2人の間にゲオルグが介入していく。
馬「彼は未来の夫です!!」
馬はハッキリと断言した。
ゲオルグ「ということは馬嬢の婚約者なのか?」
ナギ「違う、こいつは……妹みたいなもんだ。」
ナギはキッパリと否定する。
馬『ガ~ン、やっぱり私はナギさんの恋愛対象外……』
ナギのその応答に、密かに凹む馬だった。
ゲオルグ「2人は昔馴染みといったところか…」
ナギ「……………」
ナギは馬と2人きりでいた人物、ゲオルグを思いきり睨み付けていた。
こいつが馬に何かしたのでは?と、彼の中でかなり疑っている。
ナギの視線に気付いたゲオルグは、
ゲオルグ「警戒されるのも仕方がないが…申し訳ない、自分の弟が馬嬢に手を出そうとした。」
ナギに向かってばつが悪そうに真実を告げた。
ナギ「本当か!?」
ナギは馬の顔を覗き込んだ。
また男に襲われそうになったという彼女の心身を案じているのだ。
だが、
馬「あーん、レオン様のお顔が近~い~♪ ス・テ・キ☆」
ナギの額を指先で突く彼女の様子からして、全くもって元気そうだった。