モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギのパートナーは続けて、
「貴女は先程から目立つ殿方とばかりパートナーを組まれているのね。」
と、馬に詰め寄った。
苛々しながら話す彼女のセリフからして馬に対する敵意が感じられる。
馬「は、はぁ…(確かにシリウスの人達は目立つよなぁ…)」
「それで次はレオン様と先程のような下品なダンスを踊るおつもり?」
馬「………っ、」
彼女に指摘され、馬は勢いよく下を向いた。
馬「…………」
端から見れば、『辛辣な言葉を投げつけられたせいで悲しむ馬が涙を堪えている図』に見えるだろう。
ところが、馬の神経は想像以上に図太かった。
実際は、
馬『プフッ(笑)船長のダンス、下品って思われちゃってる……(笑)』
と、笑いを噛み殺しているだけだった。
ナギ「ハナコ、一緒に、」
落ち込む(※正しくは笑いを堪える)馬をフォローしようとナギが口を開いたが、
「レオン様、貴方もそんな奔放な女性の方がよろしいの?
紳士としての格を落とすことになりますわよ。」
と、すかさず横槍を入れられてしまう。
馬『えぇ!?ナギさんと私が踊るとナギさんの印象が悪くなっちゃうの!?
そ、そ、そ、そいつは大変だ!!』
笑いたい衝動は一気に吹き飛び、再び馬は顔を上げた。
馬『うっ、眩しい…!!』
改めてナギ達のペアを見ると……正装したナギは何処から見ても高貴な生まれのイケメンジェントルマンで、貴族女性の方も仮面を着けていても気品に満ち溢れた美しい顔立ちをしているのがわかる。
着ているドレスもやや派手な印象はあるが、良質なシルクで作られた高価な物だということは一目瞭然だった。
馬『ふむ……お似合いだわ。』
ヤマトの田舎育ちの自分とは住む世界が違う美男美女。
彼らの横に、謎のヤマト風化粧を施したチンチクリンな自分が立っている現状は、第三者から見ればさぞかし滑稽に映っているだろう。
馬『確かに、私とナギさんでは不釣り合い過ぎる……』
馬の中で負の感情の方が勝ってしまった瞬間だった。
馬「レオン様!」
何かを決意した馬がナギの偽名を呼ぶ。
ナギ「…………」
ナギは顔を傾げて「どうした?」といった表情をしている。
彼の横では変わらずパートナーの女性が馬を牽制するために睨み付けている。
馬「あ、あの…ずっと躍り続けていたので少し疲れてしまいました。
約束をふいにして申し訳ございませんが、休ませていただけないでしょうか?」
ナギ「…………」
ナギは馬の顔を凝視した。
馬が嘘を吐くとすぐに分かる。
今も馬の視線は空を泳ぎ、あまりナギと目を合わせようとしなかった。
つまり、疲れたという発言は嘘なのだ。
ナギ「………いや、」
「ダメだ」とナギが却下をするよりも早く、女性が先手を打ってきた。
「休憩室はホールを出てすぐ左の部屋ですわ。」
ナギ「……チッ、」
馬に対して攻撃的過ぎる女性に、いい加減腹が立っていたナギは無意識の内に地が出てしまい、舌打ちをした。
馬「!!」
耳の良い馬は彼の舌打ちに気付いた。
加えてタイミングの悪いことに、
馬『ナギさん、私に早く去れって言ってるのよね?
そ、そりゃあ綺麗な女の人とダンスしたいのはわかるけど……貴殿の舌打ちは怖いですって!』
と、間違った解釈で察してしまった。
ナギ「悪ぃけど、」
苛ついているナギはいつもの口調で女性を退かせよ
うとしたが、それよりも先に馬が動いた。
馬「ナ、違う、レオン様!勿論わかっておりますわ。
私、すぐに休憩して参ります!」
と、馬特有の逃げ足の速さであっという間にナギ達の前から姿を消したのだった。
ナギ「……おい!」
「レオン様!」
ナギは馬を追い掛けようとしたが、ナギのパートナーが彼の腕をしっかりと掴んで離さなかったのでその行動は抑止されてしまった。